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更新日:2018.11.07 / 掲載日:2018.03.06
ジュネーブモーターショー2018 トヨタGR Supra Racing Concept
トヨタは、ジュネーブモーターショー2018において、「GR Supra Racing Concept」を世界初公開した。スープラはトヨタ2000GTなどと並んで、トヨタのフラッグシップスポーツとして長年親しまれてきたが、2002年のA80型(国内では2代目。海外では4代目)で生産を中止している。今回初公開された「GR Supra Racing Concept」は、「スープラ」を16年ぶりにレーシングカーとして蘇らせたコンセプトモデルだ。昨年プロトタイプが公開されたBMWのオープンスポーツ新型「Z4」と主要コンポーネンツを共有している可能性が高く、スープラは2018年から2019年のデビューが噂されていた。
今回のショーでは市販モデルが登場すると噂されていたが、まずはTOYOTA GAZOO Racingが手がけるスポーツカーシリーズ「GR」のスタディモデルとして登場したのが、モータースポーツ活動に力を入れる昨今のトヨタらしい。TOYOTA GAZOO Racingは、よりエモーショナルなスポーツカーを表現するため、往年の「スープラ」をイメージしながら製作したという。
開発は「トヨタ世界最高峰のFun to Driveを提供する新たなスポーツカー」を目指して、欧州のモータースポーツ活動拠点であるトヨタモータースポーツ有限会社(Toyota Motorsport GmbH)が担当。「ロングノーズ&ショートデッキ」の伝統的スポーツカーのフォルムをまとい、FRを採用するコンパクトな2ドアクーペボディとしている。レースの最前線で使われる軽量かつ高剛性なカーボンコンポジット材などを採用。左右に大きく張り出したフェンダーや大型リヤウィング、リヤディフューザーなどは、優れた空力性能と走行性能とを狙って開発された。
サスペンション、ホイール、タイヤ、ブレーキなどには、レース専用部品を装備。インテリアも、後方確認モニターがついたダッシュボードやレーシングシートに加え、パドルシフト付きステアリングホイール、コラム、ペダル、ロールケージなど、各種レース用装備を組み込んでいる。
今回公開された「GR Supra Racing Concept」は、プレイステーション4用ゲームソフト「グランツーリスモSPORT」に、2018年4月のアップデートで、新モデルとして追加される予定だという。市販車デビュー前にバーチャルなゲームフィールドで一足早くスープラを操ってみよう。
GR Supra Racing Concept主要諸元
●全長:4575mm
●全幅:2048mm
●全高:1230mm
●ホイールベース:2470mm
●駆動方式:FR
●タイヤサイズ:前30/68-18後31/71-18
提供元:月刊自家用車