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更新日:2019.06.17 / 掲載日:2018.01.19

ホンダS2000の概要と歴史をまとめてみた

ホンダS2000の概要と歴史をまとめてみた

グーネット編集チーム

ホンダS2000は、本田技研工業創立50周年記念モデルとして開発され、S800以来途絶えていた本格的なFR駆動オープン2シーターモデルとして、29年ぶりとなる1999年4月に発売されました。

初代のS500で掲げられたコンセプトである「人とクルマと風と光との一体感」を大きく進化させたモデルとして、日常の買い物から週末のサーキット走行、大人2人分の荷物をトランクへ詰め込んだロングドライブまで、大人のオープンスポーツとしてさまざまな愉しみを提供してくれるモデルです。

1Lあたり100PSを超える高回転域まで淀みなくパワーを発揮するショートストロークVTEC直列4気筒DOHCエンジン、50:50の理想的な前後重量配分を実現するFRビハインドアクスル・レイアウトやクローズドボディ同等以上に剛性感の高い新開発オープンボディ骨格構造をはじめ、アクセルワークとステアリングの舵角で狙ったラインをトレースする優れた操舵安定性を提供するFR駆動、スイッチ操作で気軽にオープンエアが楽しめる電動ソフトトップ、優れた環境性能や世界最高レベルの衝突安全性能など、新世代のリアルオープンスポーツとして華々しくデビューしました。

1999年4月の誕生から2009年6月の生産終了まで約9年にわたり販売され、国内累計2万台、全世界累計11万台以上販売するなど高い人気を誇り、販売が終了してからも再販売を望む声が絶えないエポックメイキングなモデルです。

モデルとしては高回転型の2.0Lエンジンを搭載する前期モデルと、実用域でのドライバビリティを重視したロングストローク化された2.2Lエンジンを搭載する後期モデルに分類されます。

しかしながら、ギア比を変えることで、いずれのモデルもショートストローク6速マニュアルトランスミッションを駆使した爽快な本格的スポーツドライブを楽しめる為、前・後期の人気は双璧と言えます。

車名の「S2000」の由来は、ホンダのスポーツモデルの証であるS(Sports)の頭文字と排気量(2000cc)を表す数字を組み合わせたもので、S500から続く歴代のSシリーズのDNAを受け継ぐ伝統に乗っ取ったネーミングです。

途中、2005年11月のマイナーチェンジで排気量が2.2Lに拡大しました。

ホンダ S2000 AP1・AP2系(1999年~2009年)

ホンダ S2000 AP1・AP2系(1999年~2009年)

グーネット編集チーム

ホンダS2000は、1963年に発売された初代2シーターオープンモデル「S500」から続く伝統のSバッチを引き継ぐ本格的リアルオープンスポーツモデルとして1999年4月に誕生しました。

本田技研工業創立50周年の記念モデルとして開発され、高いポテンシャルを備えた大人のスポーツカーとして開発されました。

空力特性を重視した低く伸びやかなボンネットフードをはじめ、開口部の大きなフルオープンボディ、無駄を省いたシンプルでクリーンなワイド&ローを強調したスポーツカーらしいエクステリアデザインを採用し、簡単なボタン操作だけで約6秒で開閉する電動ソフトトップを備えています。

ボディカラーはシルバーストーン、イモラ、モンツァなど世界のサーキット名にちなんだ、ユニークなネーミングが付けられています。

人馬一体を目指したドライバーが操作しやすいコックピットデザインが特徴で、車の挙動が把握しやすいヒップポイントを低く設定したシートポジション、ややタイトで身体をしっかりホールドしてくれる滑りにくく肌触りの良い人工皮革カブロンを使用したバケットシート、アルミパッドスポーツペダルや機能的にレイアウトされたシフトレバーなど、スポーツカーらしい室内空間を提供しています。

また、風の巻き込みを低減する可倒式ウインドディフレクターや高い冷暖房能力を持つエアコンの採用、臨場感のある高品位な音楽を響かせる助手席と運転席のヘッドレスト後方に設置されたサテライトスピーカーなど、四季を通じて快適なオープンエアを愉しむことが可能です。

前期モデル(1999年4月~2005年11月)では、許容回転数9000rpmを誇る高回転までアクセルワークにビビットに反応するレスポンスの良いVTEC 2.0L直列4気筒DOHCエンジンが搭載されています。
クロスレシオ化された6速マニュアルトランスミッションと相まって、トップエンドのパワーバンド領域を積極的に使ったスポーツ走行を提供しています。

クローズドボディ以上に剛性の高いボディ、ジオメトリーやダンパー減衰力の最適化やロードホールディング性の高い4輪ダブルウィッシュボーン式サスペンションを採用する足回り、前後太さの異なるタイヤやクイックなギア比を持つステアリングの採用などにより、優れた回頭性やレスポンスの良い操舵性能、リアルスポーツカーらしいソリッドでダイレクトな乗り心地を提供しています。

後期モデル(2005年11月のマイナーチェンジ)では、ロングストローク化し排気量を拡大したVTEC2.2L直列4気筒DOHCエンジンが搭載され、許容回転数がおおよそ1000rpmほど下がるとともに、中低速のトルクを増やし、実用域のドライバビリティの向上を狙った仕様となっています。

双方とも甲乙つけにくい、パフォーマンスの高さとVTEC機構を持つ官能的なエンジン特性を持っており、ドライバーを高揚させる心地よいエンジンサウンドとエキゾーストノートを実現しています。

また、ショートストロークのクラッチと6速マニュアルトランスミッションによるクイックなシフト操作、リニアでソリッドな効き味のブレーキなど、スポーツカーらしい操作感により、ドライバーへ走る歓びと気持ちを高揚させる特徴を持ち合わせています。

ホンダのスポーツカーに対する安全思想である「シャシー性能は、エンジンパワーに対してつねに上回ること」を元に、新開発オープンボディ骨格構造「ハイXボーンフレーム」を採用した全方位衝突安全ボディや運転席用&助手席用SRSエアバッグシステム、プロジェクタータイプディスチャージHIDヘッドライトをはじめ、ABSとTCSに加え、横滑りを電子制御するVSA(Vehicle Stability Assist)や衝撃吸収ボンネットヒンジや衝撃吸収ワイパーピボットを採用した「歩行者傷害軽減ボディ」により、高い安全性能を備えています。

ホンダ S2000(S2000)ベースグレード(1999年4月モデル)

ボディタイプ:オープン・カブリオレ・コンバーチブル
乗車定員:2名
駆動方式:FR
ボディサイズ:4135×1750×1285mm(全長×全幅×全高)
室内サイズ:800×1325×1055mm(室内長×室内幅×室内高)
タイヤサイズ:(前)205/55R16 89V(後)225/50R16 92V
エンジンタイプ:F20C型 水冷直列4気筒DOHC16バルブ
排気量:1997cc
最高出力:250ps(184kW)/8300rpm
最大トルク:22.2kg・m(217.7N・m)/7500rpm
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
10モード/10・15モード燃費:12.0km/リットル
車両重量:1240kg
価格:3,380,000円
自動車税:年間39,500円 ※

※自動車税は2017年10月時点で参照したものとなります。

参考:
https://www.goo-net.com/catalog/HONDA/S2000/2001469/index.html

■ホンダ S2000 AP1・AP2系の主なグレード・オプション・カラーバリエーション

・主なグレード
「ベースグレード」「タイプV」「タイプS」(特別モデルを除く)

・主なオプション
本革シート(ブラック/レッド)、Honda DVDナビゲーションシステム、ハードトップ、ソフトトップカバー、ウインドディフレクター、BBS鍛造アルミホイール(フロント:16×6.5JJ/リヤ:16×7.5JJ)など。

・カラーバリエーション
(発売時期・グレードにより異なります)
ベルリナブラック、グランプリホワイト、シルバーストーン・メタリック、インディイエロー・パール、ニューフォーミュラレッド、モンテカルロブルー・パールなど。


ホンダS2000は、S800以来29年ぶりとなる、ホンダの本格的FRスポーツオープン2シーターモデルとして1999年4月に誕生しました。

ホンダの伝統であるスポーツモデルに冠した「S」のモデル名が象徴する、超高回転エンジンを搭載し、ポテンシャルの高いダイレクトな運動性能を持つ、大人のスポーツカーとして国内外で高い人気を誇ります。

本格スポーツカーが減少していく中で、2009年6月の生産終了以降も復活が望まれるモデルです。

ホンダ S2000の中古車一覧:
https://www.goo-net.com/usedcar/brand-HONDA/car-S2000/index.html

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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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