新車試乗レポート
【試乗レポート トヨタ ヤリスクロス】公道試乗でわかったグレードごとの個性
2020.9.22 UP
新車試乗レポート[2017.12.26 UP]
●発売日:’17年10月19日
●価 格:980万〜1680万円
●販売店:レクサス店
●問い合わせ先:0800-500-5577
11年ぶりにフルモデルチェンジされたフラッグシップの「LS」。開発コンセプトは「初代LSの衝撃を超えるクルマ」で、そのためには、デザイン、パワートレーン、プラットフォームなど全てを刷新させる必要があったと言う。
後席を重視するフォーマルセダンでありながら6ライトキャビンのクーペシルエットはメルセデスやBMW等の後追いでない独自性を感じるが、突飛に見えながら従来モデルの要所も抑えられている。
内装は日本の美意識が盛り込まれたインパネ周りと共に程よい包まれ感と視界の良さがある。リヤシートはゆとりある空間を実現しているが、ヘッドクリアランスは必要十分でしかなく人によっては閉塞感があるかもしれない。
走りはどうか? 422PS/61・2kg・mを発揮する3・5L V6ツインターボは、いい意味でターボらしさを感じない自然で滑らかな特性。また、通常走行では高い静粛性を保ちつつ、アクセルを踏み込むと心地よいサウンドを響かせ「静」と「動」を上手にコントロールする。一方、システム総出力359PSの3・5L V6+モーター+有段ギヤの自動変速機を組み合わせたマルチステージハイブリッドは、ハイブリッドの欠点の一つであるラバーバンドフィールを減らしダイレクトなフィーリングを実現するが、車両重量に対してあまり余裕がない印象。また、エンジン再始動の際にエンジン回転が必要以上に高くなるのは、LSのキャラクターを考えると「静」と「動」のギャップが激しいのが残念。個人的にはもう少しモーターを活かした穏やかな味付けのほうがLSらしいと思う。
走りは日本車離れしたカッチリした安心感のあるステアフィール、操作に忠実で舵が一発で決まるライントレース性の高さ、2トン以上あるクルマとは思えないフットワークの軽さや動きの素直さなど一体感の高い走りを実現しているが、快適性に関しては賛否があるかもしれない。ドライバーズカーとして見ると十分だが、フォーマルセダンとして見るともう少し動きを許容しながら減衰させるような柔らかさが欲しい。また、ノーマルとFスポーツは乗り比べると違いは解るものの、基本的には味付けがかなり似ているので、個人的にはより明確に差別化したほうがいいように感じた。
いくつか気になる点はあるものの、今までのような「高いトヨタ車」からは脱却し、レクサス独自の世界観をシッカリと構築しているのは間違いない。課題は開発陣も認識しているようなので年次改良等によって改善されていくはずだ。
提供元:月刊自家用車
マルチステージハイブリッドの採用により、変速機構を多段化した結果、高速性能と省燃費性能を両立。ダイナミックな走りの立役者となっている。
マークレビンソンのプレミアムオーディオは23スピーカー! リヤドアには17cmものウーファーが備わる。後席の各種操作はセンターアームレスト内のタッチパネルで行う。後席頭上にはLED付バニティミラーも。
リヤCピラーの小窓にもシェードが備わる。各種操作を行うタッチパッドはシフトレバー後端。デジタルルームミラーで確実な後方視界を実現。
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