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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.11.29

オフロードのニュルブルクリンクルビコントレイルをジープ・ラングラーアンリミテッドで走破!

ラングラー・ルビコン10周年モデルを試す

ルビコントレイルはカリフォルニア州・レイクタホのすぐ西に位置する全長18kmの過酷な山道。走破するには平均1日半

ルビコントレイルはカリフォルニア州・レイクタホのすぐ西に位置する全長18kmの過酷な山道。走破するには平均1日半

【本記事は2013年9月にベストカーに掲載された記事となります。】アメリカは大都市を除けば大いなる田舎、である。北はカナダ国境から南はメキシコ国境まで山々は連なりその間を大河がぬう。大都市とて、クルマで1時間も離れれば牧歌的なカントリー風景色が広がるからおもしろい。なぜ、そんな話をするかというと、カリフォルニア州レイクタホ周辺の山々で行なわれたジープイベントに参加したから。場所はジープジャンボリーの開催場所としても知られるルビコントレイルである。このルビコントレイルは、ジープの開発にも使われるオフロードコースだ。湖畔から山道に入るといくつものトレイルがある。砂利道に砂地、それに岩場。そもそもはジープファンであるジャンボリーの創設者がここを走りキャンプしたことからすべてがはじまったという。今回参加したのは、そこでラングラー・ルビコンの10周年モデルを試すというものだ。およそ15年前、同じイベントに参加したことがあるが、あの時は未知の領域にワクワクしたのを今でも覚えている。そしてあの日を境に“ジープ熱”が発症し、帰国後即購入に至った。ワゴニア、YJ型ラングラー、TJ型ラングラーと乗り継いだ。もちろん、その間に参加したジープイベントは数知れず。北米はもちろん、アフリカ大陸まで走り回った。

岩場を難なくクリアする走破性に驚く

■ボディサイズ=全長4705×全幅1880×全高1845mm、最低地上高=220mm、車両重量=2050kg、乗車定員=5名、エンジン=3.6L V6DOHC、最高出力/最大トルク=284ps/35.4kgm

■ボディサイズ=全長4705×全幅1880×全高1845mm、最低地上高=220mm、車両重量=2050kg、乗車定員=5名、エンジン=3.6L V6DOHC、最高出力/最大トルク=284ps/35.4kgm

岩場を難なくクリアする走破性に驚くそれはともかく、今回の主役ジープ・ラングラー・ルビコン10thアニバーサリーエディションを紹介しよう。このモデルはスタンダードのラングラーをベースにさらにオフロード性能を高めたものだ。専用のバンパーとタイヤ&ホイールを取り付け、より深いアプローチ&ディパーチャーアングルを稼ぐ。簡単にいうとタイヤの前にモノをなくして直接タイヤが乗り越えたりできるようにしている。搭載されているエンジンは284ps/35.4kgmを発生する3.6L V6。トランスミッションは5速ATだ。日本仕様の価格は438万円、限定100台という稀少さだ。

ボタンひとつでデフロック

見た目でもオフロードのイメージを高めるべく、Mopar製のロックレールやフードパワードームを装着。シートには「Rubicon 10th Anniversary」の刺繍などを施している

見た目でもオフロードのイメージを高めるべく、Mopar製のロックレールやフードパワードームを装着。シートには「Rubicon 10th Anniversary」の刺繍などを施している

また、ボタンひとつでデフロックできるのもこのクルマの特徴。一度押すとリアが、二度押すとフロントのデフがロックされる。TJ時代はレバー式だったものがいまはボタンだ。さらに、こいつにはフロントのスイングアームをフリーにする装置が付いている。足をビヨ~ンと伸ばし、接地面を稼ぐ仕組みだ。

ほかの4WD車にはできない岩場での動き

見た目でもオフロードのイメージを高めるべく、Mopar製のロックレールやフードパワードームを装着。シートには「Rubicon 10th Anniversary」の刺繍などを施している

見た目でもオフロードのイメージを高めるべく、Mopar製のロックレールやフードパワードームを装着。シートには「Rubicon 10th Anniversary」の刺繍などを施している

このルビコンで2日間走り回って印象的だったのは岩場での動き。アングルが深いことで道なき道をアタックできる。それに角度のあるダウンヒルでは強い個性を発揮した。なんとローレンジのギア比は1:4。アクセルオフの状態で時速1~2kmで岩場を下りてくる。岩場を虫になったようにへばりつきながら動く感覚は実におもしろい。これこそほかの4WD車にはできない芸当だ。

ジープが特別ではない

フロントバンパー、タイヤなど日本仕様と異なる

フロントバンパー、タイヤなど日本仕様と異なる

試乗車はロングホイールベースのアンリミテッドだったので乗り心地もそれほど悪くなかった。FRPのトップを外してもエアコンが効いて快適だった。夜はキャンプファイアをしながらテントで一泊。バーカウンターにグランドピアノまで揃っているのがアメリカ流。アウトドアでの楽しみ方をよく知ってらっしゃる。でも、テントに食べ物を持ち込むことだけは厳しく注意された。夜の訪問者、グリズリー(ハイイログマ)だけはジープとて歯が立たない。そんな体験ができるのもこの地が大いなる田舎であり、大自然に囲まれているから。ここを走ればジープが特別ではないことがおわかりいただけるだろう。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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