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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.06

620ps、62.0kgmの6L V12で599が頂点へ!! FRのエンツォ見参!

日本で正式発表

ピニンファリーナが手がけたデザインは、どことなく2+2GTの612スカリエッティに似ている。ボディサイズは全長4665×全幅1962×全高1336mm。ボディの基本構造は総アルミニウム製のスペースフレーム(アルコア社が寄与)で575Mマラネロよりも約8%大型化されているが重量は13%軽量され重心高は20mm低い

ピニンファリーナが手がけたデザインは、どことなく2+2GTの612スカリエッティに似ている。ボディサイズは全長4665×全幅1962×全高1336mm。ボディの基本構造は総アルミニウム製のスペースフレーム(アルコア社が寄与)で575Mマラネロよりも約8%大型化されているが重量は13%軽量され重心高は20mm低い

【本記事は2006年11月にベストカーに掲載された記事となります。】今年のデトロイトショーで公開されたフェラーリの12気筒ベルリネッタ、599が10月3日に日本で正式発表! この599は’96年発表の550マラネロ、575Mマラネロから続くV12ユニットを搭載する2シーターのFRクーペである。整理すると、ミドシップのF430(490psの4.3L V8)、2+2FRクーペの612スカリエッティ(540psの5.8L V12)に続く最新鋭モデルということになる。

歴代最強のV12搭載モデル

エンツォフェラーリに次ぐ歴代最強の6L V12ユニット!! フロントに積まれる6L V12DOHC4バルブエンジンは575Mマラネロや612スカリエッティに搭載されているF113系ではなく、エンツォフェラーリから継承されたF140C型ユニット。エンツォに比べ60ps低いが、575Mマラネロに比べ105ps高い620ps

エンツォフェラーリに次ぐ歴代最強の6L V12ユニット!! フロントに積まれる6L V12DOHC4バルブエンジンは575Mマラネロや612スカリエッティに搭載されているF113系ではなく、エンツォフェラーリから継承されたF140C型ユニット。エンツォに比べ60ps低いが、575Mマラネロに比べ105ps高い620ps

フェラーリ599の最も注目すべきポイントは4つある。まずひとつはフロントに搭載される自然吸気6L V12エンジン。この65度V12DOHC4バルブエンジンは、その前身である575Mマラネロや2+2GTの612スカリエッティのF113系ではなく、なんとエンツォフェラーリに搭載されているF140Bユニットがベース。F140B型ユニットからF140C型ユニットへの変更点はミドからフロントに搭載するために吸排気システムや冷却システムのデザインやマネジメント系。もちろん量産モデルゆえコンロッドやピストンなどエンジン内部の構成部品も改められている。排気量5999ccから最高出力620ps/7600rpm、最大トルク62.0kgmを発生。575マラネロよりも105ps高く、エンツォフェラーリよりも60ps低い数値だが、量産モデルでは歴代最強のV12搭載モデルとなる。

F1スーパーファースト

ステアリング上のダイヤルスイッチはF1スーパーファーストと呼ばれるセミATのモード変更と走行モードを制御。アイス、ローグリップ、スポーツ、レース、スタビリティデバイスのCSTのカット

ステアリング上のダイヤルスイッチはF1スーパーファーストと呼ばれるセミATのモード変更と走行モードを制御。アイス、ローグリップ、スポーツ、レース、スタビリティデバイスのCSTのカット

次に599の先進性を最も表しているのがステアリング上に設けられたダイヤル式のスイッチ。「F1スーパーファースト」と呼ばれるそれは6速セミATのモード変更とそれにリンクしたSCM(マグネットリアロジカルサスペンションコントロール)、そして最新のトラクションコントロール機構である「F-1TRAC」、さらにはスタビリティデバイスの「CST」の制御も可能。5つのモード、アイス/ローグリップ/スポーツ/レース/CSTカットがあり、標準設定はスポーツとなる。つまりドライバー自身がマシンを幅広くコントロールできるスイッチというわけだ。選択したモードはメーターパネルの最上部に背景色を変化させながら表示される。

日本でもヒット確実

550Mマラネロ、575Mマラネロの後継車、フェラーリ599。正式な車名はフェラーリ599フィオラノだが日本では599となる

550Mマラネロ、575Mマラネロの後継車、フェラーリ599。正式な車名はフェラーリ599フィオラノだが日本では599となる

3つ目は前述したSCMは瞬時にダンパー内の粘性(減衰力)を変化させるために新たに磁気流体を採用した減衰力可変ダンパー。4つ目は常時前後輪の回転数差などさまざまな状況をモニターし、最適な制御を行なう最新のトラクションコントロール機構であるF-1TRACである。これらの最新技術はF1マシンからフィードバックした技術である。価格は10月3日発売ながら9月30日時点ではまだシークレットというが、3000~3100万になるという情報をキャッチ。納車1年以上といわれるF430同様、日本でもヒットとなるのは確実な599である。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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