車のエンタメ
更新日:2018.10.17 / 掲載日:2017.11.10
時速435km! 言葉を失う市販車世界最高マシンのアタック映像

突然ですが、自動車の最高速ってどのくらいだと思いますか? もちろん最高速を出すために専用開発されたロケットにタイヤがついたようなクルマでは、1000km/hオーバーというとんでもない記録がありますが、そうではなくて市販車の場合です。
350km/hくらい? いえまだまだです。400km/h? そんなものじゃありません。なんと435.31km/hというとてつもない領域なのです。大事なのでもう一度言いますが、ナンバー付きの市販車で、ということです。

そのクルマの名前は『ヴェノムGT』。ごく一部の人にしか知られていないクルマかもしれません。アメリカ・テキサス州にあるチューニングメーカーが開発した車両です。
ベースはロータス・エキシージ。その車体を強化し、GM性能7.0リッターV8エンジンをチューニングして搭載しています。エンジン出力は約1260馬力だそうです。軽自動車だと22台分くらいですかね。恐ろしいです……。

というわけで今回お届けするのは、その最高速アタックの様子です。時は2014年2月14日のバレンタインデー。場所はケネディ宇宙センターにあるスペースシャトルの着陸施設です。

速度はどんどん上がります。画面右のメーターの速度単位は「km」ではなく「マイル」です。およそ1.61倍すればkmになります。凄い速度でしょ!

ところがこの記録、ブガッティ・ヴェイロンが記録を持っていた量産車最高速度は上回ったもののギネス記録としては認定されなかったのでした。なぜなら、FIAのレギュレーションで求められている「往復の速度の平均」ではないことと、量産車の基準となっている30台の生産がおこなわれていなかったからです。残念ですが、仕方ありません。
でも、ヘネシー社もめげてはいません。 先日はこのGTの後継モデルである「F5」を発表。最高速は約484km/hに達するのだとか。その走る様子がはやく見たいものです。
ちなみに価格は約2億円弱……。メルセデスAMGがF1のテクノロジーを詰め込んだ1000馬力のハイパーカー「one」よりは安いですね(笑)