新車試乗レポート
更新日:2018.11.20 / 掲載日:2015.06.05
スズキ アルト ターボ RS 試乗レポート
スズキ アルト ターボ RS 試乗レポート
試乗
【追加モデル】
発表/2015年3月11日
スズキ(株)お客様相談室
0120-402-253
文●九島辰也 写真●編集部
■徹底した軽量ボディは走りの逞しさも生み出す
ちょっぴりレトロな80年代風デザインで話題となったアルト。そのスポーツバージョンとなるターボRSが登場した。昔風でいうとアルトワークスといったところだろう。ボディ剛性アップからエクステリアデザインにも手が入り個性を発揮する。フロントの赤く塗られたロアガーニッシュがステキだ。インテリアもそう。黒ベースに赤いアクセントを散りばめ特別感を漂わす。専用シート、3本スポーク革巻きステアリング、ホワイトメーターがこのクルマのために用意された。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 九島 辰也
パワートレーンは64馬力を発揮する658ccのコンパクトなターボユニットで、それに2ペダルのシングルクラッチ式5速オートギヤシフト(AGS)が組み合わされる。低速重視型のターボユニットだが高回転まで回すことも可能で、ステアリング上にあるパドルシフトでパキパキ操作できるのがうれしい。実際、レスポンスはかなり早く、軽自動車といって侮れないほどの加速感を味わえる。
それには軽量化されたボディとスポット溶接などで引き締められたボディが関係する。スズキとしては省燃費のための軽量化だったかもしれないが、それが見事に走りに直結した。ちなみに、このエンジンのJC08モードは25.6km/L。かなり優秀であることは言わずもがなである。
すばしっこさ満載ながらやんちゃなところはないというその走り。アルトワークスのイメージで乗るともっとジェントルな印象だ。言うなれば、スイフトシリーズの初代スイフトスポーツと二代目の違いだろう。扱いやすいスポーティなクルマである。そして驚くのはその価格。この走りで129万3840円は、かなりお買い得に違いない。通い慣れた通勤路が楽しくなる一台だ。
■インテリア/エクステリア写真[1]
特徴は赤いアクセントが散りばめられていること。どことなくスポーティ。スイッチ類は最小限だが足りないものはない。それよりもスポーティなメーターが眼に飛び込んでくる。
フロントシートはサイドにホールド性をもたらすバケットタイプ。前後に240mmスライドできる。また運転席のみ上下に60mmリフトすることが可能。適切なドラポジを確保できる。
■インテリア/エクステリア写真[2]
64馬力を発揮するコンパクトなターボユニット。3000回転で最大トルクを発揮するなど、扱いやすさもしっかり備わっている
15インチの黒く塗られたホイールが足元を引き締める。見た目よし、グリップよし、といったところ。
サイドのラインもそうだし、リヤルーフスポイラーも赤く塗られスタンダードのアルトとは区別される。駆動方式はFWDと4WDの2つのタイプがある。ボディカラーは白、赤、黒の3色。
スズキ アルト ターボ RS 2WD(5速AT・AGS)
全長×全幅×全高 | 3395×1475×1500mm |
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ホイールベース | 2460mm |
トレッド前/後 | 1295/1300mm |
車両重量 | 670kg |
エンジン | 直3DOHCターボ |
総排気量 | 658cc |
最高出力 | 64ps/6000rpm |
最大トルク | 10.0kg m/3000rpm |
JC08モード燃費 | 25.6km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | トーションビーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ドラム |
タイヤ前後 | 165/55R15 |
価格
スズキ アルト ターボ RS | 129万3840円~141万5880円(ターボRSのみ) |
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