車の最新技術
更新日:2022.12.09 / 掲載日:2022.12.09

【マツダ アーティザンレッドプレミアムメタリック】「匠塗」新色開発のこだわりとは!?

文と写真●ユニット・コンパス

 デザインだけでなく色にも強いこだわりを持つマツダから、新色「アーティザンレッドプレミアムメタリック」が発表された。これは、マツダがとくにこだわりを持って作り上げてきた塗装色「匠塗」シリーズの第4弾にあたるもので、従来の「ソウルレッドクリスタルメタリック」とは違う方向性でデザインされたという。

 今回、マツダは新色の取材会を開催。新色がどのような経緯で生まれ、技術的な特徴を持っているのかがデザイナーやエンジニアによって解説された。

 新色「アーティザンレッドプレミアムメタリック」は、「熟成したワインをイメージした」というだけあって、これまでのマツダの赤に比べてずいぶんと暗い赤だ。会場は薄暗く、クルマは照明でライトアップされている環境だったが、ライトが直接当たっている部分は赤く煌めく一方で、ボディサイドなどはほとんど黒に近いダークなトーン。正直、少々地味なのでは?と心配になるほど。しかし、じっと眺めていると面の部分が立体的でクルマの塊感がよく伝わってくる色であることがわかってきた。なるほど、大人の赤というわけだ。

 マツダの赤といえば、鮮やかな「ソウルレッドクリスタルメタリック」が代名詞的な存在で、実際マツダでは長く人気ナンバー1の座を占めてきたという。スポーティで活発な印象を与える情熱的な色合いが特徴的だ。

 その一方でマツダは、現在CX-60を皮切りに登場してくる「ラージ商品群」において、これまでよりも一歩進んだ上質なクルマづくりに挑戦している。そのため、スポーティで鮮やかな色調の「ソウルレッドクリスタルメタリック」よりも、商品のイメージによりマッチする上質さを強調できるボディカラーが必要だと考えたのだという。

 取材会でプレゼンテーションを行なったデザイン本部長の中山 雅氏は、 ボディカラーへのこだわりについて「マツダにとってボディカラーは造形の一部という位置付けにあります。クルマの造形が進化するのに合わせてボディカラーも進化させてきました。デザイナーはクルマを金属の塊のように表現したいと考えていて、アーティザンレッドプレミアムメタリックでは塗料の粒子を細かくすることでそれを実現しています」

 新色の開発にあたっては、デザイン、設計・技研、生産、サプライヤー、購買・知財といった各分野の人員を一堂に会す「共創活動」を実施し、ワンチームで開発にあたることで、従来ではかなわなかった踏み込んだ表現が可能になったという。

デザイン本部の岡本さん、車両技術部の河瀬さん、デザイン本部長の中山さん

 会場には、新色「アーティザンレッドプレミアムメタリック」を施された「マツダ6」の特別仕様車「マツダ6 20th Anniversary Edition」が展示されていた。「アーティザンレッドプレミアムメタリック」は、CX-60以降の「ラージ商品群」のために開発された色だが、この度「アテンザ」/「マツダ6」が20周年を迎えたことを感謝し、特別に設定された。特別仕様としては、ボディカラーのほか、フロントフェンダーバッジ、フロントグリル、19インチアルミホイールや専用インテリアを備える。発売は12月下旬を予定している。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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