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更新日:2021.09.10 / 掲載日:2021.09.03

【九島辰也がグーネットでクルマ探し】メルセデス・ベンツ Cクラス【中古車】

グーネットマガジン編集部に寄せられたクルマ相談に、自動車ジャーナリストの九島辰也氏がズバリ回答。グーネットの豊富な物件情報から、九島的目線でチョイスされたリアルな中古車をおススメします。

文●九島辰也

 今回は買い替え相談にお答えします。世界的なスポーツイベントが終わりちょっと一息ですかね。まだまだ外出自粛ですが、クルマは最低限のソーシャルディスタンスを稼げる移動手段であることは間違いありません。ニーズが変われば買い替えるのも自然な運びでしょう。

 ということで、お題は「大型ミニバンからの乗り換えで、運転しやすくて、なおかつプライドを満たせるクルマ」です。そういえば、ミニバンブームは落ち着いてきました。一時期は大、中、小、といったサイズで各社しのぎを削っていましたが、だいぶ淘汰されたと思います。やはりミニバンを自家用車として多用するのは少々無理がありますよね。ここまで多様化したのは世界中見回しても日本だけです。

 で、その受け皿になったのはSUV。3列シート7名定員のモデルが増え、ミニバンからの買い替えニーズに応えるようになりました。SUVの方がスタイリッシュですから家の駐車場においてもかっこがつくし、運転もスムーズで楽しいのですから当然です。

 ただ、それが正解というわけでもありません。例えば今回のお題のように「……運転しやすく、なおかつプライドを満たせるクルマ」となると、もっと広い視野で見渡せなくてはなりません。乗車定員のしばりはありませんから、5名乗車で考えればいいと思います。きっと子供が大きくなり独立したのかもしれませんね。ご事情はいろいろかと思います。

 そこで、ここ数年にわかに注目しているカテゴリーをぜひ紹介したいと思います。それはステーションワゴン。日本メーカーとアメリカメーカーではほぼ絶滅危惧種になってしまったアレです。

 国産メーカーとアメリカのメーカーが生産をやめてしまった理由は明白で、北米マーケットにおいてまったく売れなくなってしまったからです。90年代のSUVの台頭で95、96年ごろにはそれまで人気だったフォード・トーラスやシボレー・カプリスワゴン、ビュイック・リーガルなどは終わりました。

 ところが、ヨーロッパではどんなにSUVがトレンドになろうとステーションワゴンは死にません。ジャーマン3を筆頭に生産はもちろんモデルチェンジも続いています。ボルボやプジョーなんかも元気です。
 さらにいうと、今年はフォルクスワーゲンからアルテオンシューティングブレークなんかも出て注目を集めています。8世代目となったゴルフベースのヴァリアントもそうでしょう。我々が思う以上にステーションワゴンは健在です。それだけのニーズがあるのでしょう。

お題「大型ミニバンからの乗り換えで、運転しやすくて、なおかつプライドを満たせるクルマを教えてください」

回答「いま僕が注目しているのはステーションワゴン。王道のCクラスステーションワゴンがまさにぴったりでしょう」

王道ならではの魅力があるメルセデス・ベンツ Cクラスステーションワゴン

2021年秋にはフルモデルチェンジして新型が登場予定だ

2021年秋にはフルモデルチェンジして新型が登場予定だ

 前置きが長くなりましたが、そんな背景でオススメしたいのがメルセデス・ベンツCクラスステーションワゴン。王道中の王道ですが、王道ならではの魅力は尽きません。

 もちろん、予算があれば今年上陸した新型がベスト。彼らの新しいデザイン言語からなるスタイリングはシャープでかっこよく、中身も最新の運転支援システムなどが搭載されます。それにパワーソースもすべてマイルドハイブリッドもしくはプラグインハイブリッドになりました。時代ですね。

【九島氏チョイス】ワゴンはディーゼルと相性抜群。「ローレウスエディション」はAMGエアロが標準装備でおトク!

2017年に追加されたローレウスエディションは、AMGラインの内外装やパノラミックスライディングルーフが標準装備されている

2017年に追加されたローレウスエディションは、AMGラインの内外装やパノラミックスライディングルーフが標準装備されている

 ですが、従来型も見過ごすことはできません。見た目や機能も十分ですし、たくさん売れたモデルだけに中古車市場にバリエーションが出回っています。なので、ボディカラーも選べます。ポーラーホワイトとイリジウムシルバーが多いですが。

 気をつけなくてはならないのは、同じグレード名でも年式でエンジンが異なることです。C180でも1.5リッターと1.6リッターがあり、C200でも1.5リッターと2リッターがあります。ディーゼルエンジンのC220dも2リッターと2.2リッターの2種類あります。ガソリンエンジンで軽快に走るのもいいですが、ステーションワゴンという性格上ディーゼルも見逃せません。遠出の多い方はメリットがあります。

 デザインは前期と後期でフロントマスクとリアテールライトの形状が違います。なので、選ぶ際にそこをチェックしてください。やはり後期型の方がモダンですかね。

 価格は3年落ちで300万円台後半あたり。装備もいいのが付いていそうです。レーダーセーフティパッケージなんか魅力的。このくらいの値段でメルセデスですから、お題にありました「……運転しやすく、なおかつプライドを満たせるクルマ」はクリアかと。

 ということで、今回は大型ミニバンからの乗り換えにCクラスステーションワゴンをご提案してみました。どうですかね、こんな感じ。みなさんも広い視野でクルマ選びを楽しんでください。オススメしながらCクラスステーションワゴンにハマりそうでした。

【九島氏チョイス】熟成した後期型でルックスも良し、2年保証付きで400万円切りはグッとくるね

2018年7月に改良を受けて後期型となったCクラス。6500か所もの改良が施され完成度を高めている。この物件は後期型で400万円を切る価格と充実した装備、2年保証とスキがない

2018年7月に改良を受けて後期型となったCクラス。6500か所もの改良が施され完成度を高めている。この物件は後期型で400万円を切る価格と充実した装備、2年保証とスキがない

執筆者プロフィール:九島辰也(くしま たつや)

自動車ジャーナリストの九島辰也氏

自動車ジャーナリストの九島辰也氏

外資系広告会社から転身、自動車雑誌業界へ。「Car EX(世界文化社 刊)」副編集長、「アメリカンSUV(エイ出版社 刊)」編集長などを経験しフリーランスへ。その後メンズ誌「LEON(主婦と生活社 刊)」副編集長なども経験する。現在はモータージャーナリスト活動を中心に、ファッション、旅、サーフィンといった分野のコラムなどを執筆。また、クリエイティブプロデューサーとしても様々な商品にも関わっている。趣味はサーフィンとゴルフの”サーフ&ターフ”。 東京・自由が丘出身。

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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