新車試乗レポート
更新日:2020.04.08 / 掲載日:2016.07.29
ビー・エム・ダブリュー 1シリーズ 試乗レポート
ビー・エム・ダブリュー 1シリーズ 試乗レポート
試乗
【追加モデル】
発表/2016年5月9日
BMWカスタマー・インタラクション・センター 0120-269-437
文と写真●編集部
■燃費と性能を高次元で両立させた注目のクリーンディーゼル
BMWでもっとも小さな数字を掲げる1シリーズは、ファミリーのエントリー的な役割を担うモデル。ガソリンの118iは3気筒ターボだが、この度追加されたクリーンディーゼルの118dは、4気筒ターボとなる。パワー、トルクともにガソリンを上まわる注目の存在だ。
■ドライビング/ユーティリティ
すでにモデルライフの後半に差し掛かっている1シリーズではあるが、2015年のフェイスリフト実施や新型3気筒エンジンの投入など、次々と改良の手が加えられている。そしてこの度、新たにクリーンディーゼルエンジンが追加され、合計4種類ものエンジンを擁することとなった。
「BMWブルーパフォーマンス テクノロジー」と名付けられたディーゼル技術は、エンジンから排出されるPM(粒子状物質)およびNOx(窒素酸化物)を、NOx吸蔵還元触媒とDPF(粒子状物質除去フィルター)を使ってクリーン化するというシンプルなシステム。アルミニウムを使ったエンジン本体とも相まって、重量を従来のガソリン車と同等に抑えることを可能としている。クリーンでありつつも走りにもこだわるというのは、まさにBMWらしいやり方だ。
事実、試乗で感じられた印象も、走りに対するポジティブなそれが際立った。とくに、スムーズな発進からそのままパワー感に切れ目なく速度が高まり、アクセルを大きく踏み込む必要なく楽にクルージングへと移行する様は見事。ディーゼルらしさを感じるのは始動やアイドリングといったわずかな時間で、走行時のビート感には気持ちよさすら感じられた。
さらに印象をよくするのがフットワークの素晴らしさで、凹凸やシワのある路面でも足まわりがショックを綺麗に吸収するから、安心感と爽快感をもって運転を楽しむことができた。ガソリン車との価格差も小さく、注目すべき1台といえる。
■インテリア/エクステリア写真[1]
取材車両はスタイルのデザイン・ラインを装着。歩行者検知機能付き衝突回避・軽減ブレーキや車線逸脱警告システムを備える。オプションではあるがACCも用意されている。
幾何学的なデザインが施されたクロスとレザーのコンビネーションシートが都会的なエッセンスを醸し出す。アンビエントライトの色は、ブルーとオレンジで切り替え可能だ。
■インテリア/エクステリア写真[2]
ラゲッジ容量は360 ~1200L。リヤシートを倒せばかなりの荷物を搭載できるし、荷室のトリムも上質。長尺物にも対応する。
JC08モードで22.2 km/Lと、ガソリンエンジンと比べて20%以上の燃費性能アップを実現している。
フロントエンジン、後輪駆動をイメージさせる伸びやかなフロントが1シリーズの特徴。ホイールをはじめとするエクステリアのトリムはガソリンエンジンの仕様に準じる。
BMW 118d スタイル(8速AT)
全長×全幅×全高 | 4340×1765×1440mm |
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ホイールベース | 2690mm |
車両重量 | 1480kg |
エンジン | 直4DOHCディーゼルターボ |
総排気量 | 1995cc |
最高出力 | 150ps/4000rpm |
最大トルク | 32.6kg m/1500-3000rpm |
JC08モード燃費 | JC08モード燃費22.2km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | マルチリンク |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 205/55R16 |
価格
BMW 1シリーズ | 298万円~578万円(全グレード) |
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