新車試乗レポート
更新日:2018.07.02 / 掲載日:2016.06.10
ルノー ルーテシア 試乗レポート(2016年06月)
ルノー ルーテシア
試乗レポート試乗
【マイナーチェンジ】
発表/2016年2月25日
ルノーコール
0120-676-365
文●編集部 写真●川崎泰輝
■あまり目立たないが満足度大幅アップの改良
気軽にヨーロピアンテイストを味わえるモデルとして根強い人気を誇るルノーのコンパクトハッチバック「ルノー ルーテシア」がマイナーチェンジされた。変更の主なテーマは走りとインテリアで、対象となるのはインテンスとゼンの2グレードとなる。エンジン特性とトランスミッションが改良、さらにアイドリングストップ機能も追加された。加えてシートやステアリングのデザインや内装素材なども新しくなり、魅力を高めている。
■ドライビング/ユーティリティ
まず試乗してみてすぐに感じられたのが、出足の鋭さ。1.2Lエンジンであることを疑うようなしっかりとしたトルク感は、瞬く間にコンパクトな車体を加速させる。改良され低速トルクが増したエンジンは、低回転から効率よく働くターボチャージャーと共に質感が高まった印象を受ける。しかし、何よりも効果があったと思われるのが、「EDC(エフィシェント・デュアルクラッチ)」と呼ばれるトランスミッションの改良だろう。ギヤ比が上下によりワイドとなったことで、低速域の力強さと同時にクルージング時の静粛性、効率性も向上しているという。街なかからロングドライブまで、より快適に走ることができる。
また、ストップ&スタートの振動が若干大きめではあるが、アイドリングストップ機能も新たに搭載され、17.4km/L(JC08モード)という低燃費に大きく貢献している。
デザイン面では、シートの両サイドに内装色に合わせたラインが入り、ダッシュボードやドアインナーパネルと調和したカラーリング(インテンスのみ)となることで、一体感が生まれて質感が高まった。これは必ずや好評を博すことだろう。
今回の改良は、外観の変更は行われなかったが、満足度が大幅にアップする効果的なものだ。
■インテリア/エクステリア写真[1]
若々しくアクティブな雰囲気の漂うインテンスのコクピットはテンションが上がる。スポーティなデザインのステアリングは、最上級グレード「GT」と同じものが採用されている。
デザインが変わったことでスポーティなイメージが大幅にアップしたシート。サイドに入るラインの色は、写真の「ルージュ」のほか「マロン」と「グレー」も選ぶことができる。
■インテリア/エクステリア写真[2]
19.4kg mから20.9kg mへと向上した最大トルクは数字以上の違いを感じさせる。発生回転も低く(2000回転)、非常に扱いやすい。
床の深いラゲッジはなかなかの実用性で、6対4分割可倒の後席は長尺ものや大きな荷物にも対応する。
今回、改良を受けたのは4気筒1.2Lターボを積む「ゼン」と「インテンス」の2グレード。3気筒0.9Lターボ、MT仕様の「ゼン」と4気筒1.2Lターボのスポーティグレード「GT」は変わらない。
ルノー ルーテシア インテンス(6速AT・エフィシェント デュアルクラッチ)
全長×全幅×全高 | 4095×1750×1445mm |
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ホイールベース | 2600mm |
トレッド前/後 | 1505/1505mm |
車両重量 | 1220kg |
エンジン | 直4DOHCターボ |
総排気量 | 1197cc |
最高出力 | 118ps/5000rpm |
最大トルク | 20.9kg m/2000rpm |
JC08モード燃費 | 17.4km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | トレーリングアーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ドラム |
タイヤ前後 | 205/45R17 |
価格
ルノー ルーテシア | 208万円~259万円(R.S.を除く) |
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