新車試乗レポート
更新日:2018.11.14 / 掲載日:2016.06.03
ジャガー XF 試乗レポート(2016年06月)
ジャガー XF 試乗レポート
試乗
【フルモデルチェンジ】
発表/2015年9月25日
ジャガーコール
0120-050-689
文●編集部 写真●内藤敬仁
■流しても攻めても際立つジャガーらしい洗練された走り
■ドライビング/ユーティリティ
デザイン的には、フロントバンパーまわりを中心にリファインされ、フルLEDとなったヘッドライトとともに、力強さと精悍さを増した新しいXF。だが、大きく変わったのは目に見えない部分だった。先代モデルと比べ全長を10mm短く、全高を5mm低くしながら、ホイールベースを50mm長くしたボディからは、スポーティなパフォーマンスとゆとりの両方をねらっていることがわかる。
ボディの75%がアルミニウムとなり、最大で200kg近い軽量化を実現したというが、これは実際にドライブしてみると明確に感じられる。「オンとオフ」、アクティブに攻めて走るときと、ゆったり流すときとで、まったく別の顔を見せるのだ。やや硬めに調整された足まわりは、けっしてナーバスに路面のギャップを伝えるというものではなく、後席でも快適なクルージングを満喫できる。そして、ワインディングなどでは、頼もしい挙動をもたらしてくれる。スポーティでプレミアムなジャガーらしい、絶妙なセッティングといえよう。
独自に開発したディーゼル「インジニウム」は、ジャガーにふさわしいエンジンだった。ディーゼル特有の振動や音は、アイドリング時に窓を開けてはじめて意識させられるほどのもので、優秀な燃費の前では些細なことだろう。それよりも、低回転域から発生される強力なトルク感が、剛性感の高いボディと相まって生み出す、リニアな加速感は、このクルマを所有する大きな意義となろう。
■インテリア/エクステリア写真[1]
インパネは、デジタル化が進んでいる。メーター類を表示する12.3インチのTFTディスプレイとナビなどを表示する10.2インチのタッチパネルは、収まりがよく、洗練された印象だ。
後席はクラス最大のレッグルームということで、広々としている。ディーゼルモデルは、「ピュア」と「プレステージ」の2グレードで、プレステージは手触りの柔らかなレザー内装。
■インテリア/エクステリア写真[2]
トルクはガソリンエンジンの34.7kg mを大きく上まわり、低速からの力強い加速感と良好な燃費を生む。
540Lの容量を誇るラゲッジは、開口が大きく、横幅もあるためも、非常に使いやすい。後席は4対2対4の分割可倒式で便利だ。
ひとまわりコンパクトな「XE」とくらべると、エレガントな印象が強いXF。あらゆるシチュエーションで見せる走りの上質さは、われわれに「ジャガーらしさ」とは何かを改めて認識させてくれる。
ジャガー XF 20dプレステージ(8速AT)
全長×全幅×全高 | 4965×1880×1455mm |
---|---|
ホイールベース | 2960mm |
トレッド前/後 | 1605/1595mm |
車両重量 | 1760kg |
エンジン | 直4DOHCディーゼルターボ |
総排気量 | 1999cc |
最高出力 | 180ps/4000rpm |
最大トルク | 43.8kg m/1750-2500rpm |
JC08モード燃費 | 16.7km/L |
サスペンション前 | ダブルウィッシュボーン |
サスペンション後 | マルチリンク |
ブレーキ前/後 | Vディスク |
タイヤ前後 | 245/40R19 |
価格
ジャガー XF | XF598万円~1105万円(全グレード) |
---|