新車試乗レポート
更新日:2018.11.04 / 掲載日:2015.11.20
アウディ TT クーペ 試乗レポート
アウディ TT クーペ 試乗レポート
試乗
【フルモデルチェンジ】
発表/2015年8月20日
アウディコミュニケーションセンター
0120-598-106
文●九島辰也 写真●編集部
■さらなる軽量化で走りの性能をアップ スポーツ度を高めた新型TTクーペ
アウディのラインアップの中で独立したスポーツカー的ポジションに立つのがアウディTT。それを証拠に3代目となる今回、通常フロントグリルの中にあるフォーリングスをボンネットへと移動させた。これはR8にのみ許されていたデザイン。それをTTに取り入れることで、このクルマがより特別であることが表現されたと言える。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 九島 辰也
今回のモデルチェンジではよりモダナイズされたアウディデザインを受け継ぐ格好となる。フロントヘッドライトはよりシャープになり、全体的なフォルムもスポーティさが増した。ルーフの最後部をずらすことでそれを実現したという。
軽量化にこだわったことで、ボディフレーム上部とすべてのアウターパネルにアルミを採用した。スチールよりもお金がかかることになるが、それがそのまま軽快な走りに直結するのであれば必要と考えたのだ。グレードはTTクーペ、同ロードスター、TTSクーペといった顔ぶれ。おもしろいのはすべて2L直4ターボだということ。そのパワー違いでラインアップを構築している。TTSクーペのみ286馬力でそのほかは230馬力。ただ、実際に街中を走らせた感じでは230馬力で十分といった印象であった。トルクは太く数値以上のパワーを体感できる。
それよりも感心したのはエキゾーストノートで、かなりレーシーで心地よいサウンドを鳴り響かせる。その点からするとロードスターはよかった。ドライバーズシートはこのサウンドを耳にする特等席だからだ。それと忘れてはならないのがバーチャルコックピットと呼ばれるメーター内のナビ画面。これだけデカいとそれなりにメリットはある。
■インテリア/エクステリア写真[1]
ステアリングの向こうにあるのがバーチャルコックピット。スイッチを押すと左右の丸型メーターが小さくなり、12.3インチの高解像度モニター画面が現れる。ナビ対応。
初代から“ウリ”のシートは健在。上級グレードではかなり個性豊かな演出が施される。TTは完全な+2なのでリヤシートはこんな感じ。子供向けと考えた方がいいだろう。
■インテリア/エクステリア写真[2]
日本仕様はすべてのグレードが2L直4ターボを搭載。それに6速Sトロニックが組み合わされる。
ハッチバックタイプのTTのカーゴは予想以上に使い勝手がいい。リヤシートを畳めばここまで広くできるのはありがたい。
キープコンセプトながら見事に進化したTTのスタイリングはスポーツカーとして熟成の領域に入る。駆動方式はTTクーペのみFWDを用意、それ以外はクワトロを採用。通常40対60で駆動する。
アウディ TTクーペ 2.0TFSIクワトロ(6速AT・Sトロニック)
全長×全幅×全高 | 4180×1830×1380mm |
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ホイールベース | 2505mm |
トレッド前/後 | 1565/1545mm |
車両重量 | 1370kg |
エンジン | 直4DOHCターボ |
総排気量 | 1984cc |
最高出力 | 230ps/4500-6200rpm |
最大トルク | 37.7kg m/1600-4300rpm |
JC08モード燃費 | 14.7km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | 4リンク |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 245/40R18 |
価格
アウディ TT | 542万~768万円(TTSおよびロードスター含む) |
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