新車試乗レポート
更新日:2018.11.03 / 掲載日:2015.08.28
スズキ スペーシア 試乗レポート
スズキ スペーシア 試乗レポート
試乗
【一部改良】
発表/2015年5月19日
スズキ(株)お客様相談室
0120-402-253
文●九島辰也 写真●編集部
■自動ブレーキシステムを実装し安全性をさらに高めたスペーシア
スペーシアは今年5月に一部改良を発表している。今回試乗したのはそれで、大きなニュースはデュアルカメラの搭載となる。
もちろん、このカメラは衝突の危険性を検知するもの。危険が迫るとドライバーに知らせ、それでも間に合わないときには自動ブレーキを作動する。時速約5kmから100kmの範囲で車両や歩行者を検知するというから頼もしい。軽自動車もここまできた、という内容である。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 九島 辰也
デュアルカメラのほかにも話のネタは山ほどある。テレビCMでお馴染みの“Sエネチャージ”や4つのカメラを駆使した“全方位モニター”など、もはや軽自動車の概念を覆すものが並ぶ。細かく言えば、モーターやリチウムイオン電池まで積んでいるのだから恐れ入る。
それに実際に走らせると、まだまだほかの技術に気づく。とくにアイドリングストップのリスタート時にベルトを使うことでフリクション、つまり機械的摩擦抵抗を減らしているのには感心した。なんとも滑らかで、音も静かなのだ。また、モーターがアシストしたときの加速も気持ちいい。トルクが出過ぎることはなく、自然な感じでクルマを前へと押し出すのである。
といったように、なにかと見どころの多いクルマであるスペーシア。単なるスペース効率のいいハイトワゴンだと思っていたら間違いである。たしかにキャビンの広さには感動するが、ハードウエアにはスズキの英知が搭載されているといっても過言ではない。ボディカラーは全8色。うち4色にホワイトルームとの組み合わせが設定される。インテリアは2色。どれも個性があって選択は難しい。
■インテリア/エクステリア写真[1]
とにかくガラスエリアが広く視界がいいのが特徴。2本あるフロントピラーの間の視界も確保されることで精神的にも安心感は強い。操作系も至ってシンプルで扱いやすい仕上がり。
特徴的なのはリヤシートで、左右別々に前後のスライドやリクライニングができる。また、後席からの視界も広いのでロングドライブで窮屈さを感じることもないだろう。
■インテリア/エクステリア写真[2]
ゲートを跳ね上げるとそこから人が出入りできそうな大きさがある。とにかく高さがウリ。テールランプも邪魔にならないデザインだ。
左右にスライドドアを配する。後席のひとがドアを開けたときの危険性は通常のドアよりも低くなる。
駆動方式は2WDと4WDがあり、全高で前者の方が5mm低くなる。が、タイヤサイズは同じでどちらも14インチを装備する。8月にはターボエンジン車が追加される予定なので、そちらも楽しみ。
スズキ スペーシア X 2WD(CVT)
全長×全幅×全高 | 3395×1475×1735mm |
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ホイールベース | 2425mm |
トレッド前/後 | 1295/1290mm |
車両重量 | 850kg |
エンジン | 直3DOHC+モーター |
総排気量 | 658cc |
エンジン最高出力 | 52ps/6500rpm |
エンジン最大トルク | 6.4kg m/4000rpm |
モーター最高出力 | 2.2ps |
モーター最大トルク | 4.1kg m |
JC08モード燃費 | 32.0km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | I.T.L. |
ブレーキ前/後 | ディスク/ドラム |
タイヤ前後 | 155/65R14 |
価格
スズキ スペーシア | 127万4400円~176万2560円(全グレード) |
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