新車試乗レポート
更新日:2018.10.13 / 掲載日:2015.07.03
トヨタ カローラ 試乗レポート
トヨタ カローラ 試乗レポート
試乗
【マイナーチェンジ】
発表/2015年3月30日
トヨタお客様相談センター
0800-700-7700
文●森野恭行 写真●編集部
■燃費だけでなく静粛性や運動性も向上 安全装備の充実で魅力は高まった
日本市場においては「5ナンバー」は今も記号性を持ち、扱いやすく、身の丈にあったクルマを代表する存在だ。国内仕様のカローラが、現行型でも「それ」を守ったのは、シニア層や法人需要のニーズがあるからだ。でも、さすがに「内外装は地味すぎた」と反省したよう。フロントマスクを大胆に変え、内装の質感にもてこ入れをして、新しいアクシオ&フィールダーが登場した。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 森野 恭行
新型の目玉は、なんといっても新開発のアトキンソンサイクル1.5Lを搭載するモデル。これまでは、燃費抜群のハイブリッドと、値頃感があって燃費も良好な1.3Lモデルに挟まれて存在感を発揮できないでいたが、新型は旧1NZ-FE型搭載車の21.4km/Lを着実に超える23.4km/Lのモード燃費値(いずれもアイドリングストップ付き)を達成。同時に動力性能も改善した。
新エンジンは下から有効なトルクを発揮するのがいい点で、力強く発進し、そのあともストレスなく速度を乗せていく。スムーズさや静粛性の向上も実感することができ、走りの質感が全体にひとつレベルアップした印象だ。開発者に話を聞くと、走りの質感向上にはハイブリッドから移植した技術やノウハウが大きく貢献しているという。
カドがまるくなり快適度を高めた乗り心地や、低減されたロードノイズはそのわかりやすい例だ。加えて、ステアフィールが自然に、挙動がリニアになったことで、走りの安心感も高まった。「とにかく運転しやすい」というのが、新型カローラの大きな魅力なのだ。で、忘れてはならないのが自動ブレーキを核とする「トヨタセーフティセンスC」の新搭載。燃費、安全、快適性はユーザーの大きな関心事だけに、商品力は大きく向上した。
■インテリア/エクステリア写真[1]
1.5Gは3眼式メーターと本革巻きステアリング&シフトノブを標準装備。今回のマイチェンでは革のシボを高触感のものに変更している。内装色はベージュ系もチョイスできる。
2600mmのホイールベースとボクシーなスタイルを活かして広い室内スペースを確保。後席のレッグスペースは十分に広く、ヘッドクリアランスも不満のないレベルにある。
■インテリア/エクステリア写真[2]
新開発の2NR-FKE型はアトキンソンサイクルを採用。JC08モードで23.4km/Lの低燃費が光る。
大開口のバンパーグリルが目を引く新しいフロントスタイルは、ワゴンのフィールダーのほうがマッチングは良好。写真は1.5Gだ。
フィールダーはリヤコンビランプ拡大などの大手術を実施したが、アクシオのリヤビューは化粧直し程度。ライセンスガーニッシュなどを変更し、ワイド感を強調したのが見どころだ。
トヨタ カローラ アクシオ 1.5G(CVT)
全長×全幅×全高 | 4400×1695×1460mm |
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ホイールベース | 2600mm |
トレッド前/後 | 1480/1470mm |
車両重量 | 1090kg |
エンジン | 直4DOHC |
総排気量 | 1496cc |
最高出力 | 109ps/6000rpm |
最大トルク | 13.9kg m/4400rpm |
JC08モード燃費 | 23.4km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | トーションビーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ドラム |
タイヤ前後 | 175/65R15 |
価格
トヨタ カローラ アクシオ | 148万5491円~220万7127円(全グレード) |
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トヨタ カローラ フィールダー | 162万5891円~247万4182円(全グレード) |