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更新日:2020.01.08 / 掲載日:2019.10.17

Toyota Safety Sense(トヨタ セーフティセンス)とは

Toyota Safety Sense(トヨタ セーフティセンス)とは

グーネット編集チーム

トヨタの先進安全安心技術として、さまざまな機能を統合した衝突回避支援パッケージ、「Toyota Safety Sense(トヨタ セーフティセンス)」があります。実際に起こった交通事故を分析して、発生割合の事故に対応する機能を集約してパッケージ化した、最先端の予防安全(アクティブセーフティ)技術です。

Toyota Safety Senseは、先行車との車間距離や歩行者の検知に優れたセンサーを導入し、事故や衝突の回避に効果を発揮します。しかし、車種のグレードにより、搭載しているToyota Safety Senseの機能や性能に違いがあることをご存じでしょうか?こちらでは、Toyota Safety Senseの検知センサーの特徴と機能、Toyota Safety Sense PとToyota Safety Sense Cの違いについて解説します。

Toyota Safety Sense(トヨタ セーフティセンス)の特徴

Toyota Safety Senseは、2つのセンサーによって危険を感知して、複数の機能で事故に備える安全機能です。
トヨタでは以下のように、動物を例に各機能の特徴を紹介しています。

センサーの特徴・種類
・「コウモリ」のように距離を測るレーダー
・「タカ」のように広い視野で見る単眼カメラ

機能の特徴・種類
・「チーター」のようにピタッと止まるブレーキ
・「ネコ」のように光をあやつるライト
・「ウマ」のようにコースを走るチカラ
・「カルガモ」のように追随するチカラ

Toyota Safety Sense(トヨタ セーフティセンス)の検知センサー

検知センサーを構成する、ミリ波レーダーと単眼レンズの特徴は次の通りです。

ミリ波レーダー

ミリ波レーダーとは、1mm~1cmほどの波長の電波であるミリ波をセンサーに活用した技術のことです。波長が短いミリ波レーダーは最小で0.1mmの動きを検出でき、雨や雪の耐環境性、情報伝送容量が大きいという特徴があります。自動車運転では、高速走行時の速度の自動制御、前方衝突被害軽減ブレーキシステム、車の周囲の監視による衝突軽減や予防といったシステムに活用されています。

単眼カメラ

単眼カメラとは、モニター機能として使われる一般的なカメラのことです。後方や側方のビューカメラ、アラウンドビューモニターの画像取得、交通標識を認識した警告といった、ADAS(先進運転支援システム)でよく用いられています。単眼カメラは低コストでサイズが小さいというメリットがある一方、認識できる対象が限られるというデメリットがあります。

Toyota Safety Sense(トヨタ セーフティセンス)の機能

Toyota Safety Senseには、「P」と「C」の2種類のパッケージがあります。
それぞれの機能と特徴を説明します。

Toyota Safety Sense P

ミリ波レーダーと単眼カメラの2種類のセンサーを搭載しています。

・プリクラッシュセーフティシステム(歩行者検知機能付衝突回避支援型)
先行車や歩行者を検知し、低速域から高速域まで幅広い速度域まで対応し、衝突の危険が高まった場合は自動ブレーキを作動します。

・レーンディパーチャーアラート(ステアリング制御付)
白線(黄線)を認識し、車線逸脱の危険をブザーとディスプレイ表示でドライバーへ知らせます。
また、ステアリング操作をサポートすることで、回避をアシストします。

・オートマチックハイビーム
夜間走行時の先行車のテールランプや対向車のヘッドライトを認識し、ハイ/ロービームを自動で切り替えます。

・レーダークルーズコントロール
ミリ波で先行車との車間距離を検知し車間距離を維持します。ブレーキ制御と全車速追従機能を備えています。

Toyota Safety Sense C

レーザーレーダーと単眼カメラの2種類のセンサーを搭載しています。

・プリクラッシュセーフティシステム(衝突回避支援型)
広い速度域に対応したブレーキ制御システムにより衝突回避を支援します。

・レーンディパーチャーアラート
白線(黄線)を認識し、車線逸脱の危険をブザーとディスプレイ表示でドライバーへ知らせます。

・オートマチックハイビーム
夜間走行時の先行車のテールランプや対向車のヘッドライトを認識し、ハイ/ロービームを自動で切り替えます。

・先行車発進告知機能(付帯機能)
信号待ちや渋滞時などで停止中、先行車が発進したことを知らせる機能です。


このように、Toyota Safety Sense「P」と「C」では、基本的な機能は同じでも、若干異なる機能を持ち合わせていますので、しっかりと確認するようにしましょう。

Toyota Safety Sense(トヨタ セーフティセンス)「P」と「C」の違いとは?

Toyota Safety Sense(トヨタ セーフティセンス)「P」と「C」の違いとは?

グーネット編集チーム

Toyota Safety SenseにはPとCの2タイプがあり、搭載されている機能と機能の作動域に違いがあります。

Toyota Safety Sense Pは高機能・高性能で、主に中上級の車種に搭載されています。
・検知センサー(単眼カメラ+ミリ波レーダー)
・追従機能付きレーダークルーズコントロールを搭載
・プリクラッシュセーフティシステム(歩行者検知機能付き衝突回避支援型)
・先行車発進告知機能は搭載なし

レーダークルーズコントロールとは、先行車を認識してスピードに応じた車間距離を保ち、アクセルとブレーキの操作を行う機能です。Toyota Safety Sense Cではこのレーダークルーズコントロールは搭載されていません。

一方、Toyota Safety Sense CはPの廉価版という位置づけとなり、主に小型車や普及車に搭載されています。
・検知センサー(単眼カメラ+レーザーレーダー)
・レーダークルーズコントロールは搭載なし
・プリクラッシュセーフティシステム(衝突回避支援型)
・先行車発進告知機能を搭載

Cのみに搭載している先行車発進告知機能は、停車時に先行車が4m以上進んでも発進しないときにアラーム音とディスプレイで警告する機能です。

PとCで共通する機能における性能の違いは、検知センサーのレーザーの種類、自動ブレーキの作動範囲にあります。自動ブレーキの作動範囲については、Pが10km/h~最高速度、Cが10km/h~80km/hと、作動する速度の範囲が異なります。

このように、両者には細かいところでさまざまな違いがあることがわかります。Toyota Safety Senseを搭載した車を選ぶ際は、両者の機能の違いを必ず確認しましょう。

Toyota Safety Sense(トヨタ セーフティセンス)を採用する車種一覧(2017年7月時点)

「Toyota Safety Sense P」採用車種

・カムリ
・プリウス(PHVも含む)
・クラウン(アスリート・マジェスタ・ロイヤル)
・マークX
・ハリアー
・ランドクルーザー
・C-HR

「Toyota Safety Sense C」採用車種

・アクア
・ヴィッツ
・スペイド
・ポルテ
・カローラアクシオ
・カローラフィールダー
・オーリス
・アペンシス
・シエンタ
・ノア
・ヴォクシー
・エスクァイア
・エスティマ(ハイブリッドも含む)
・アリオン
・プレミオ

Toyota Safety Senseは、高性能な「P」がプレミアムセダンやSUVに、「C」はそれ以外の幅広い車種に搭載されています。

Pパッケージの方が検知できる対象物が多く上位パッケージの位置づけですが、Cパッケージでも十分な安全機能を誇ります。

まとめ

世界中の自動車メーカーがより安全性の高い安全機能を開発・発売しているなかで、世界トップレベルのシェアを持つトヨタの最先端安全安心技術として、「Toyota Safety Sense」は進化を続けることでしょう。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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