車種別仕様・中古車評価・まとめ
更新日:2018.11.26 / 掲載日:2013.12.06

MITSUBISHI DELICA D:5&SPACE GEAR

MITSUBISHI DELICA D:5&SPACE GEAR ミニバンとSUVのクロスオーバー

三菱を代表する1台として長い歴史を誇るデリカ。現在はD:5としてリリースされ多くのファンから愛されている。今回は現行モデルのD:5と先代にあたるスペースギアに照準を定め、さまざまな角度から徹底解剖してみよう

三菱の4WD技術が生かされたSUVたち

三菱といえばモータースポーツ、とくにラリーの影響もあって4WDのイメージが強い
しかしイメージ先行ではなく、実際に優れた4WD技術を開発し、多くの市販車に採用してきた
ここでは、そんな三菱の4WD技術が投入されたSUVたちを紹介しよう

icon パジェロ ロング スーパーエクシード

パジェロ ロング スーパーエクシード

中古車相場 平成19年式 200万円 ※平成19年式の相場です。

30年以上の歴史を誇る三菱の本格派SUV。現行モデルは平成18年にデビューし、ロングボディとショートボディをラインナップ。エンジンは3.8Lと3LのV6でスタートしたが、のちに3.2L直4ディーゼルターボも追加された。

icon アウトランダー(先代)24G

アウトランダー(先代)24G

中古車相場 平成20年式 132万円 ※平成20年式の相場です。

平成17年にニューカマーとして登場した、エアトレックの後継モデル。オフロードの走破性とともにオンロードでの快適性やスポーティな走りを追求したことが特徴だ。先代は3列7人乗りと2列5人乗りが設定される。

icon RVR G・4WD

RVR G・4WD

中古車相場 平成22年式 164万円 ※平成22年式の相場です。

三菱のコンパクトSUV。もともとはスライドドアを持つワゴン車として登場したが、現行モデルではシティ派のコンパクトSUVに生まれ変わった。エンジンは全車1.8Lだが、平成23年のマイチェンで新開発エンジンを搭載した。

ミニバンとSUVの斬新なクロスオーバー

オフロードでの圧倒的な走破性能を備えるSUV。80年代には一大ブームを巻き起こし、三菱パジェロやトヨタのランクル、ハイラックスサーフなどが人気を獲得。いまでは当時ほどの人気はないものの、オンロードでの快適性を重視した都会派SUVも加わり、根強い人気を誇っているカテゴリーだ。一方現在の主流といえば大勢が移動可能でファミリー層から引っ張りダコのミニバン。ラージサイズからコンパクトサイズ、乗用車から乗り替えても違和感のないワゴンタイプなどもリリースされており、いまや日本の自動車文化には欠かせない存在にまで成長した。このような優れた走破性がウリのSUVと、大勢が移動できる快適な空間が特徴のミニバン。両者のクロスオーバーとして生まれたのが三菱デリカだ。
デリカの歴史は古く、初代のデビューはいまから40年以上も前の昭和43年にまでさかのぼる。もともとは、トヨタ・ミニエースやマツダ・ボンゴなどに対抗した商用車としてデビューしたが、翌年にはワゴンモデルも追加された。昭和54年には2代目へモデルチェンジ。ワゴンには「スターワゴン」のサブネームが与えられ、昭和57年には1ボックスカー初の4WDを採用。D:5でもラインナップされる「シャモニー」が登場したのも、この2代目からだ。昭和61年に登場した3代目(2代目スターワゴン)ではモノコックボディを採用し、斬新なサンルーフの「クリスタルライトルーフ」や10人乗りのロングボディも設定。そしてデリカの人気を決定づけたのだ。そして平成6年に4代目が登場。サブネームを「スペースギア」に変え、ボディスタイルもキャブオーバー型1ボックスから現在のミニバンのようなセミキャブオーバーに変更された。ちなみに、スペースギア登場後もスターワゴンはグレードを整理し、しばらく継続販売されていた。そして現在は、三度サブネームを変更して「D:5」として活躍。ミニバンとSUVのクロスオーバーとして、多くのファンから愛されている。
今回のターゲットは、デリカのなかでも人気の高いD:5とスペースギア。両者の魅力や中古車市場での動向などを、徹底的に探っていこう。

HISTORY OF DELICA デリカ・ヒストリー

昭和43年7月 初代デビュー
昭和54年6月 初代スターワゴンデビュー
昭和61年6月 2代目スターワゴンデビュー
平成6年5月  スペースギアデビュー
平成9年6月  マイナーチェンジ
平成11年6月  一部改良
平成19年1月  D:5デビュー
平成19年5月  「C2」「ローデスト」発売
平成20年5月  マイナーチェンジ
平成20年12月 マイナーチェンジ
平成21年11月 マイナーチェンジ(4WD)
平成21年12月 マイナーチェンジ(2WD)
平成22年6月  マイナーチェンジ
平成22年12月 マイナーチェンジ
平成23年12月 マイナーチェンジ
平成24年7月  マイナーチェンジ
平成24年12月 マイナーチェンジ、クリーンディーゼル追加

中古車市場における世代別の物件数比率

中古車市場における世代別の物件数比率

D:5が市場の中心だが
スペースギアもまだまだ流通中


D:5はデビューから7年近く経過しているだけあり、市場への流通量はかなり豊富。これなら、希望に合った1台を探すこともそうむずかしくないはずだ。一方スペースギアも、いまだにデリカ全体の3割以上を占めている。根強いファンも多いだけに、朗報と言えるだろう。

※すべての価格は参考価格です

MITSUBISHI DELICA D:5&SPACE GEAR ミニバンとSUVのクロスオーバー

D:5

新たなサブネームを冠してデビューしたD:5それまでのデリカの走破性や機能性を脈々と受け継ぎ、さらなる進化を果たしたモデルだ

  • Gプレミアム(CVT/4WD)

    新車価格 341.25万円(平成19年1月当時) ※平成19年当時の価格です。

  • Gプレミアム(CVT/4WD)
    全長×全幅×全高:4730×1795×1870mm
    エンジン:直4気筒DOHC
    排気量:2359cc
    最高出力:170ps
    最大トルク:23.0kg m

デリカブランドの本質を受け継ぎ新たに生まれ変わった5代目

平成19年に新たなサブネームを冠してデビューしたD:5。「さまざまな走行環境のもとで、多くの乗員を安全に目的地まで運ぶ」というデリカブランドの特徴を発展させ、ミニバンの優しさとSUVの力強さの融合をテーマに開発された。その核となっているのが、高剛性ボディと走行状況に応じて前後輪へのトルク配分を適正にコントロールする電子制御4WDシステム。これらにより、優れた走破性を実現し、2007年ダカールラリーではサポートカーにも使用されたのだ。
4WDがメインだが、2WDの「C2」も設定。ただしC2の名は平成21年に消滅し、現在は2WDモデルとして販売。また、エアロパーツを装備した「ローデスト」も用意される。なお、これまで何度かマイチェンが行われているが、エクステリアの変更点はごくわずかにとどまっている。

EXTERIOR エクステリア

力強いデザインはデリカならではのもの
ライバルと同じようなセミキャブオーバーのスタイリングながら、ひと目でデリカとわかる存在感はさすが。直線基調の端正なデザインを追求し、シンプルかつモダンなイメージを加味したという。重厚なフロントマスクや力強いフェンダーアーチ、スキッド風デザインをあしらったリヤバンパーや高いグラウンドクリアランスなどが特徴だ。

デリカD:5 エクステリア

  • デリカD:5 エクステリア

    フロントフェンダーは樹脂製。柔軟性や復元性に優れており、軽い接触ならボディの変形を防ぐことができる。アクティブ派には心強い。

  • デリカD:5 エクステリア

    ローデストは、フロントエアロバンパーやメッキグリルのほか、リアエアダムやドアエアロガーニッシュなどの専用エアロパーツを装着する。

  • デリカD:5 エクステリア

    こちらは2WDのC2。専用グリルを装着し、ボディカラーもモノトーン7色を設定。バンパー中央部までボディと同色なことも特徴だ。

INTERIOR インテリア

ボディの強固さを表現したゆとりある室内空間
各ピラーからルーフビームガーニッシュにつながる造形は、力強い環状骨格構造「リブボーンフレーム」をデザインしたもので、安心感とともに高い走破性や機動性を表現。インパネは機能性を持たせながら、高い質感を実現している。当初は8人乗りのみだったが、一部グレードには2列目キャプテンシートの7人乗りも設定された。

デリカD:5 インテリア

シートアレンジも多彩で、2列目を最前部まで移動させれば1600mm以上の荷室長を実現。加えて3列目は、340mmのロングスライドも可能だ。

デリカD:5 インテリア

広いラゲッジスペースにはフックなどが装備され、利便性に優れている。また、ルーフには間接照明を採用し、上品な雰囲気を演出。

デリカD:5 インテリア

メーカーオプションで設定されているトリプルパノラマルーフは、1列目から3列目の頭上それぞれに設置され、高い開放感を発揮してくれる。

MECHANISM メカニズム

2種のガソリンエンジンとクリーンディーゼルを用意
エンジンは2.4L直4が基本だが、平成21年のマイチェンで2WDは新開発の2Lにチェンジ。さらに平成23年には、ファン待望の2.2Lクリーンディーゼルも搭載された。ミッションは、ガソリン車はCVTだが、ディーゼルは6ATを組み合わせる。4WDシステムは電子制御式。3種類の駆動モードを備え、さまざまなシーンに対応することが可能だ。

デリカD:5 メカニズム

メインのエンジンは2.4L直4(左)だが、平成24年に追加されたクリーンディーゼルも注目度バツグン。

  • デリカD:5 メカニズム

    ガソリン車のミッションは、変速ショックが少なく滑らかな加速を実現するCVT。レバー横には4WDのモードセレクターがある。

  • デリカD:5 メカニズム

    一部グレードを除き、マグネシウム製パドルシフトを装備。6速マニュアルモードを備え、ミニバンでありながら走りも楽しめる。

デリカの名を持つコンパクトワゴン

手ごろなサイズと広い室内が魅力
デリカシリーズのエントリーモデルとして、平成23年にデビューしたのがD:2。スズキソリオのOEMモデルで、扱いやすいコンパクトなボディサイズと広い室内空間、そして優れた燃費・環境性能が魅力となっている。メカニズムは、全車1.2L直4とCVTの組み合わせで、エアロパーツ装着グレードもラインナップされる。

デリカD:2

中古車相場 平成23年式 S 116万円 ※平成23年式の相場です。

室内空間は、その広さもさることながら質感の高さも特徴。
リヤシートは左右独立スライド式で、大人が座っても十分にくつろげる。

MARKET REPORT DELICA D:5

左側電動スライドドア装備のGパワーパッケージが◎
デビューして約7年にもなる現行モデルゆえ、中古車市場には数多くの物件が流通している。ただし、セレナステップワゴンといった超人気車種よりは明らかに少ないので、装備やボディカラーなど、ある程度の妥協が必要になるかもしれない。
オススメは、一番人気のGパワーパッケージ。ナビパッケージもいいが、ナビはアフターでも装着可能なので、利便性の高い電動スライド装備のパワーパッケージがオススメ。値落ち率も十分だ。

走行距離×年式別相場

平成19年平成20年平成21年平成22年平成23年平成24年平成25年
1万km未満236万円238万円240万円232万円258万円239万円294万円
1~3万km213万円200万円227万円228万円246万円244万円298万円
3~5万km189万円192万円207万円224万円234万円
5~8万km178万円184万円194万円221万円223万円
8~10万km140万円144万円137万円
10万km以上112万円109万円

長く乗ることを考慮して5万km以下を参考にすると、初期の物件で190万円前後がターゲット。しかし、なかには150万円以下の物件もあるので、装備などに幅をもたせればお得度は高い。

グレード×年式別相場

平成19年平成20年平成21年平成22年平成23年平成24年平成25年
Gパワーパッケージ166万円184万円208万円220万円235万円241万円268万円
Gナビパッケージ169万円172万円196万円221万円
Gプレミアム193万円207万円211万円249万円263万円298万円
M127万円149万円136万円182万円189万円234万円
Dパワーパッケージ303万円310万円
ローデストGパワーパッケージ179万円184万円213万円229万円223万円256万円292万円

左側電動スライドドアを装備したGパワーパッケージだと、160~260万円あたりが中心価格帯。初期物件なら、コミコミ200万円でねらえる。Gナビパッケージもほぼ同等の相場。

  • 年式

    年式
    デビュー年とその翌年の2年間で約6割を占めており、当初から販売台数を伸ばしていたことがわかる。その一方で、平成22年以降の2L車はまだまだ少ない状況だ。

  • グレード

    グレード
    もっとも多いのは電動スライドドアを標準装備したGパワーパッケージで、それに続くのがHDDナビ装着のGナビパッケージ。全体的に見ると、G系の物件が多いようだ。

  • 走行距離

    走行距離
    走行距離は年式相応で、中心は1~3万km。また、長く乗ることを考えて5万km以下で絞っても6割以上あり、低走行車ねらいのユーザーでも安心して中古車選びができるはず。

  • 駆動方式

    駆動方式
    4WDに比べて価格面で魅力的な2WDのC2だが、デリカという車種だけあり4WDが約7割と圧倒的に多い。こだわらないのであれば、多様な用途で使えて数も豊富な4WDがオススメだ。

SPACE GEAR

今のミニバンに通ずるセミキャブオーバースタイルを採用したスペースギア約13年もの間販売され、今でもファンの多いロングセラーモデルだ

  • シャモニーエアロルーフ(4AT/4WD)

    新車価格 266.7万円(平成16年10月当時) ※平成16年当時の価格です。

  • シャモニーエアロルーフ(4AT/4WD)
    全長×全幅×全高:4685×1695×1965mm
    エンジン:V型6気筒SOHC
    排気量:2972cc
    最高出力:185ps
    最大トルク:27.0kg m

いち早くミニバンスタイルを採用し長らく人気を保持してきた異端児

2代目パジェロをベースに開発され、平成6年にデビューしたスペースギア。前面衝突の安全性を考慮した日本初のセミキャブオーバースタイルを採用し、いまのミニバンスタイルを切り開いたパイオニア的存在といっても過言ではないだろう。また、前述のようにパジェロのラダーフレームをベースにモノコックを融合させたシャシーとパジェロ譲りのサスペンション、そしてサブトランスファーを持つスーパーセレクト4WDにより、本格SUVにも劣らない悪路走破性を実現しているのだ。
約13年も販売されていただけに、グレードやエンジンなど、バリエーションはとにかく豊富。マイチェンも数回行われており、平成9年6月にはエクステリアデザインをリファイン。そしてエンジンの変更や改良なども数度行われ、年々熟成度を高めていったのだ。

EXTERIOR エクステリア

デリカスペースギア エクステリア

こちらは前期のディーゼルターボモデル。別体式グリルガードが前期の証で、インタークーラー用のエアスクープがボンネット上に備わる。

豊富なボディ&ルーフバリエーション
エンジンを前席シート下からノーズ部に移動したことで実現したセミキャブオーバーのスタイリング。 ボディバリエーションは豊富で、標準のほかにロングを設定。ルーフも標準(エアロルーフ)のほか、ハイルーフやクリスタルライトルーフも用意。平成9年にフェイスリフトを行い、平成16年には灯火類がリフレッシュされた。 こちらは前期のディーゼルターボモデル。別体式グリルガードが前期の証で、インタークーラー用のエアスクープがボンネット上に備わる。

デリカスペースギア エクステリア

INTERIOR インテリア

広大な室内空間を確保し7、8、10人乗りをラインナップ
室内長3050mmを確保する居住スペースは、とにかく広々。シートレイアウトは7人乗りと8人乗りで、ロングボディは4列10人乗りとなる。2列目対座機構など多彩なシートアレンジも魅力で、乗員数やシーンに合わせて、さまざまなアレンジが楽しめる。なお、コラムシフト採用のため左右ウォークスルーも可能となっている。

デリカスペースギア インテリア

上は2列目キャプテンシートの7人乗りで、下はベンチシートの8人乗り。用途によって選ぶことが可能だ。

  • デリカスペースギア インテリア

    上級グレードのダッシュボード中央には、SUVらしく3連メーターが備わる。左から傾斜計、コーナーセンサー、電圧計となる。

  • デリカスペースギア インテリア

    2列目シートを180度回転させれば、3列目と向かい合った対座ポジションに。レジャーなどで活躍するシートアレンジだ。

  • デリカスペースギア インテリア

    日差しを車内に取り入れ、開放感を高めてくれるクリスタルライトルーフ。もちろんサンシェード付きなので、日差しを遮ることも可。

デリカスペースギア インテリア

利便性の高い装備も満載。左は平成9年に採用された、スライドドア連動の電動サイドステップ。右は、 上級グレードに採用される2列目用フットレストだ。

MECHANISM メカニズム

3L V6がエンジンラインナップの中心
パジェロ譲りのスーパーセレクト4WDは、フルタイム4WDを基本としながら、状況に応じて2WDやセンターデフロックによる直結4WDなども可能。エンジンは2.4L直4と3L V6という2種のガソリンエンジンのほかにも、2.5Lと2.8Lのディーゼルターボを搭載。ただし、モデル後半ではディーゼルエンジンが廃止され、3L V6のみのエンジンラインナップとなった。

デリカスペースギア メカニズム

販売の中心となっていたのは、2.8Lのディーゼルターボ(左)と3L V6(右)。4WD車はフロアに設置されたトランスファーレバーで、駆動方式の切り替えを行う。

MARKET REPORT DELICA SPACE GEAR

コンディションチェックは徹底的に行いたい

生産終了からずいぶんと経っているとはいえ、約13年も販売されていただけあり、中古車市場にはまだまだ十分な物件が流通している。しかし年式の古さや走行距離の多さは否めないので、中古車選びは慎重に行いたい。また、オフロード走行を楽しむオーナーも多いので、下まわりのチェックも入念にしたほうがいいだろう。なお、グレードはシャモニーの指名買いでOK。物件数が豊富で、好みの条件に合った1台を探しやすいはずだ。

走行距離×年式別相場

平成6年平成7年平成8年平成9年平成10年平成11年平成12年
3万km未満
3~5万km 45万円66万円91万円
5~8万km51万円33万円42万円58万円63万円56万円79万円
8~10万km46万円41万円33万円51万円53万円41万円57万円
10万km以上36万円35万円33万円44万円48万円51万円53万円

平成13年平成14年平成15年平成16年平成17年平成18年
3万km未満 109万円133万円139万円156万円
3~5万km68万円69万円125万円111万円133万円146万円
5~8万km67万円84万円89万円103万円107万円135万円
8~10万km70万円55万円74万円87万円101万円109万円
10万km以上55万円68万円57万円70万円61万円78万円

全体的に走行距離が多めなので5~8万kmを目安にすると、前期は60万円以下、後期はそれ以上ということがわかる。一方3万km以下になると物件は極端に減り、相場も一気に上がるので注意。

グレード×年式別相場

平成6年平成7年平成8年平成9年平成10年平成11年平成12年
シャモニー 36万円52万円53万円48万円62万円
アクティブフィールドエディション
エクシードI31万円36万円47万円
エクシード 35万円44万円61万円40万円44万円
20thアニバーサリーリミテッド

平成13年平成14年平成15年平成16年平成17年平成18年
シャモニー67万円77万円78万円96万円96万円139万円
アクティブフィールドエディション 109万円127万円
エクシードI
エクシード
20thアニバーサリーリミテッド 64万円

ねらいはシャモニー。後期でも50万円前後からねらうことが可能だ。ただし、最終型では100万円を超える物件もあるので、手ごろな相場で手に入れたいのなら後期の初期モノがオススメ。
  • グレード

    グレード
    当初は特別仕様車として発売されたが、人気の高さからカタログモデルに昇格したシャモニーが他を圧倒。それに続くアクティブフィールドエディションも特別仕様車だ。

  • 走行距離

    走行距離
    もっとも古いと車齢は20年近くにもなるだけあり、走行距離は軒並み5万km以上。しかも10万km以上が4割近くも占めており、低走行車を探し出すのはかなりむずかしいだろう。

戸田治宏

ジャーナリスト・戸田宏治氏の歴代
デリカインプレッション

スペースギア オフロードの走破性は秀逸。3L V6が力強い

スペースギア

メカニズムは2代目パジェロ譲り。ラダーフレームをモノコックにビルトインした堅牢ボディとタップリの最低地上高、パートタイム式とフルタイム式の長所を併せ持つスーパーセレクト4WDが相まって、オフロードの走破性はSUVなみだ。半面、オンロードでは高い重心によってロールが大きく、ハンドリングは徹頭徹尾アンダーステアで安定性を確保する。3L V6ガソリンは力強く伸びるパワー、2.8Lディーゼルターボは3Lなみの大トルクで、2トン前後の4WD車にも余裕で対応。4WDは2WD(FR)への切り換えも可能だ。2WD車のベーシックグレードは車重がそこまで重くないため、2.4Lガソリンや2.5Lディーゼルターボでも走りに不満はない。

D:5 オフロード性能を維持しつつオンロードの走りも進化

D:5

ベースはアウトランダーだ。キャビンを肋骨のように囲むリブボーンフレームによって、ボディは剛性アップと軽量化を両立。プロポーションもスペースギアよりグッと低くワイドになり、オンロードでは自然なハンドリングと重厚な乗り味を見せる。FFベースの電子制御4WDは前後ロック可能で、さらに余裕を増した最低地上高と相まってオフロード性能も相変わらずSUVなみを誇る。2.4LガソリンとCVTの組み合わせも、路面や車速域にかかわらず動力性能は頼もしい。2Lガソリンはさらに軽量な2WD(FF)に十分な走りを提供。アイドリングストップ搭載のOHC版も走りの実力は同じだ。新登場の2.2Lディーゼルは3.5Lなみの大トルクを誇る。

※すべての価格は参考価格です

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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