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更新日:2017.12.14 / 掲載日:2017.12.06

10月10日は10代目トヨタ カローラの日! その名もカローラアクシオ全然変わって登場!

初めてサブネームがついた

1.5L系 カローラアクシオには2種類のカオがある

1.5L系 カローラアクシオには2種類のカオがある

【本記事は2006年11月にベストカーに掲載された記事となります。】■初めてサブネームがついたかつてのビッグネームモデルがどんどん改名されるなか、カローラも10代目にしてサブネームが追加されることになった。その名も“カローラアクシオ”。カローラの名は残っているが、コロナがコロナプレミオからプレミオとなったように、いずれカローラもアクシオという車名に変わっていくのかもしれない。■5つのポイント時代の流れに押されているかのように思えるカローラだが、10月10日に登場した10代目は、クルマ自体はあくまでも正常進化。これまでと“同様世界のベーシックカー”としてのポジションは変わらない。カローラアクシオのポイントは、(1)5ナンバーサイズをキープしている。(2)エンジンは新開発の1.8Lと改良型の1.5Lを搭載。(3)トランスミッションは新開発CVTで、1.8L車は7速マニュアルモード付き。(4)全車にバックモニターが標準装備される。(5)クラス初のレーダークルーズコントロール、プリクラッシュセーフティシステムがオプションで用意される(最上級グレードの1.8ラグゼールαエディションのみ)というもの。もちろん、内外装の質感向上は言うまでもない。

グレード構成

1.8ラグゼール系 カローラアクシオには2種類のカオがある

1.8ラグゼール系 カローラアクシオには2種類のカオがある

■グレード構成グレード構成は1.5X、1.5G、1.8ラグゼール、1.8ラグゼールαエディションの4つが基本で、法人向けのビジネスパッケージ(これのみモニターレス)も用意される。また、1.8ラグゼールαエディション以外にはすべて4WDの設定もある。価格は、売れ筋となるであろう1.5Xが149万1000円、1.8ラグゼールが199万5000円(ともにCVT)。なお、装備面のトピックとして、インテリジェントパーキングアシストが1.5X、1.5GのCVT車にオプション、1.8ラグゼールとラグゼールαエディションに標準装備される。

実用性も向上

■実用性も向上全長4410×全幅1695×全高1460mmのサイズは、全高が10mm低くなっているだけでほかは従来型と同じ。2600mmのホイールベースも同じだ。しかし、室内の広さは若干だが向上させており、全高を10mm低くしながらもヒップポイントを下げることでヘッドクリアランスはフロントで2mm、リアで5mmプラスに。また、室内長は25mmアップ。トランク容量も437Lから459Lに大きくなっている。サイズは変わらないが、フロントコーナー部の角をそぎ落とすデザインとしたことで、取り回し性を向上。最小回転半径は4.9mだ。

フィールダーも正常進化

フィールダーも同じく全高が10mm低くなっただけで、従来型と同じサイズで登場した

フィールダーも同じく全高が10mm低くなっただけで、従来型と同じサイズで登場した

■フィールダーも正常進化10代目カローラには、もちろんワゴンのフィールダーも設定されている。こちらの車名はカローラフィールダーのまま。5ナンバーサイズをキープしていることと、エンジン、トランスミッションなどはカローラアクシオと同じ。アクシオはセダンの専用サブネームだ。フィールダーは、従来型カローラではシリーズ全体の約4割を占めていた大事な車種。それだけにトヨタとしても力が入っており、今回のニューモデルは「よりスポーティに」「より使いやすい室内に」「より経済的に」の3つを柱に進化させている。

「よりスポーティに」のポイント

アクシオ、フィールダーともに1.8Lは7速マニュアルモード付きのCVT

アクシオ、フィールダーともに1.8Lは7速マニュアルモード付きのCVT

■「よりスポーティに」のポイント従来型では1.8Lのみに設定されていたエアロツアラーを1.5L車にも拡大。1.8Sエアロツアラーは16インチ大径タイヤ、スポーツシートを採用しており、また、専用チューニングのサスペンションと前後パフォーマンスダンパーを設定している。なお、1.5Xエアロツアラーはオプションで16インチタイヤが選択可能。もちろん、新開発1.8Lエンジンと、それに組み合わされる7速CVTもスポーティな走りに直結している要素だ。

「より使いやすい室内に」のポイント

アクシオ同様、オーソドックスなスタイリングだが、質感は大幅に向上している。写真はエアロツアラーで16インチタイヤを採用

アクシオ同様、オーソドックスなスタイリングだが、質感は大幅に向上している。写真はエアロツアラーで16インチタイヤを採用

■「より使いやすい室内に」のポイントバックドア側からリモート操作できる「ワンタッチ格納リアシート」を全車標準で新採用。これはラゲッジルームの壁面にあるレバーを引くだけで後席が折り畳まれ、フルフラットなラゲッジスペースが生まれるもので、世界初の装備だ。また、荷室の幅を広げることで基本的な実用性も向上させている。さらに、フィールダーにはインテリジェントパーキングアシストがCVT車の全車にオプション設定されている。■「より経済的に」のポイントセダンのアクシオにも共通するところだが、新開発CVTを採用することにより、燃費が向上している。10・15モード燃費は1.8Lが17.2km/L(アクシオ)と16.8km/L(フィールダー)、1.5Lが18.2km/L(アクシオ)と18.0km/L(フィールダー)。排ガスレベルは全車4つ★で、グリーン税制にはアクシオの1.5L 2WD車と、フィールダーの1.8L 4WD車と1.5L 2WD車が適合している。

クォリティアップ

自動的に車庫入れを行なってくれるインテリジェントパーキングアシストもアクシオ、フィールダーにオプション設定

自動的に車庫入れを行なってくれるインテリジェントパーキングアシストもアクシオ、フィールダーにオプション設定

■クォリティアップ初めてアクシオというサブネームがついたセダン、そして、今やカローラの最も売れるバリエーションとして君臨しているフィールダーともに、内外装および走りのクォリティアップは相当なもの。社内テストではエンジンノイズ、路面のこもり音、中高速域のこもり音すべてが大きく低減していることが確認されており、静粛性でも確実にワンクラス以上のレベルに達している。また、アクシオではバックモニターが全車標準装備となるなど、このクラスの基準をカローラはまたひとつ引き上げることに成功。新しいカローラが出ることで、日本車全体がレベルアップする。

NEWカローラが得たもの、失なったもの

エンジンは新開発1.8Lと進化した1.5L エンジンは新開発の1.8L(136ps/17.9kgm)と改良型1.5L(110ps/14.4kgm)の2種類を搭載。新開発CVTとの組み合わせにより、1.8Lは従来の1.5Lと同等の燃費性能を持ち、1.5Lももちろん従来型よりも燃費が向上している。静粛性など、走りのクォリティも大幅に向上しているのは確実。試乗が楽しみだ

エンジンは新開発1.8Lと進化した1.5L エンジンは新開発の1.8L(136ps/17.9kgm)と改良型1.5L(110ps/14.4kgm)の2種類を搭載。新開発CVTとの組み合わせにより、1.8Lは従来の1.5Lと同等の燃費性能を持ち、1.5Lももちろん従来型よりも燃費が向上している。静粛性など、走りのクォリティも大幅に向上しているのは確実。試乗が楽しみだ

NEWカローラが得たもの、失なったもの10代目カローラは初めてサブネームを付けるなど、革新的なイメージを出しているが、実際はどうか?■得たものカローラが得たものは、あらゆる面でのレベルアップだろう。まだ試乗していないから推測にすぎないが、居住性、質感、静粛性、燃費など、すべてがよくなっていること確実。大切なことだが、インパクトには欠けるかも。■失ったもの最もわかりやすいのは、フィールダーに搭載されていた190psの1.8LハイパワーDOHCがなくなったこと。1.8Lは新開発エンジンとなり、パワー、トルク、燃費すべてが向上しているが、元気なエンジンがなくなったのは残念。また、カローラといえばセダン、フィールダー、ランクス、スパシオというラインアップの豊富さが特徴だったが、今回からはアクシオとフィールダーだけに。ランクスの後継としてオーリスが、また、スパシオも来年夏頃に後継車が出る予定だが、どちらもカローラファミリーではなくなる。販売1位を維持するのは難しくなるかもしれない。■変わらないものなんといってもボディサイズで全高が10mm低くなるほか、アクシオもフィールダーも従来型とサイズが変わらない。セダンはバックモニター標準装備アクシオにはモニター用液晶ディスプレイが法人向けのビジネスパッケージをのぞき、全車に標準装備となる。全車標準装備のバックモニター用が5.8インチ、カーナビをつけると6.5インチサイズとなる。正常進化で、これといった飛び道具を持たないニューカローラアクシオだが、これだけは例外。他社に先駆けて、このクラスもバックモニターが当たり前の装備としたのは衝撃的だ。今後、ライバル他社も追随することになるだろう。確かに便利で、あるとありがたい装備だ。

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グーネットマガジン編集部

ライタープロフィール

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
グーネットでは軽自動車から高級輸入車まで中古車購入に関する、おすすめの情報を幅広く掲載しておりますので、皆さまの中古車の選び方や購入に関する不安を長年の実績や知見で解消していきたいと考えております。

また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
誌面が主の時代から培った、豊富な中古車情報や中古車購入の知識・車そのものの知見を活かして、皆さまの快適なカーライフをサポートさせて頂きます。

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