車のエンタメ
更新日:2018.11.03 / 掲載日:2017.02.23

プレミアムに生まれ変わった新型MINIクロスオーバーを発表。PHEVモデルの導入予定も

文と写真●ユニット・コンパス

ビー・エム・ダブリュー株式会社は2017年2月23日、全面改良したコンパクトSUV MINIクロスオーバーを発売すると発表。今回のモデルチェンジでは、ボディサイズを大型化してデザインを刷新、上質な素材を採用し、機能性を大幅に向上。MINI初のプレミアム・コンパクトSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル、BMWグループにおけるSUVの呼称)として生まれ変わったという。また、MINI初のPHEVモデルの導入についても予告された。
価格は386万円から483万円。

まずはクリーンディーゼルのみ。今秋にはPHEVも導入

お台場のBMW GROUP TOKYOで開催された発表会では、ビー・エム・ダブリュー株式会社 MINIディビジョン本部長のフランソワ・ロカが挨拶。
「人生は冒険だと思ってこのモデルを想像しました。MINIは日本市場において8年連続で成長を続けていますが、この結果には3つの要因があると分析しています。ひとつが、モデルラインアップの拡大と製品クオリティの向上です。我々はMINIのセグメントを大きくふたつに分けて考えており、3ドア、5ドア、コンバーチブルについては『プレミアム・スモール』、クラブマンとクロスオーバーを『プレミアム・コンパクト』と捉えています。昨年導入した新型クラブマンは、激しい競合とのなかで非常にいい結果を出しています。そして、コンバーチブルも『FREE SPIRIT』を感じさせるMINIらしいモデルとして成功しました。また、去年半ばにはディーゼルエンジンをフルレンジに導入し、それ以降登録台数のほぼ半分がディーゼルという好評を得ています。」続けて、二つ目の成功要因として3年目の下取り価格を保証する『フューチャー・バリュー・ローン』を導入したことも市場を刺激したと説明。そして三つ目の要因として、ブランド戦略の成功があると語った。
「導入当初MINIブランドについては、遊び心、若さ、やんちゃさというものをCIに取り入れていました。しかし、その後、世界が変化し、ターゲットとするユーザーグループに変化が起きました。現在我々は、MINIが挑戦しているこのセグメントで引き続きリーダーシップを取るために、いまの時代に合わせた洗練、本物感というものを大切にした新CIを導入し、様々なコミュニケーションに活用しています。プレミアム、繊細、洗練を優先するようになったのです。ユーザーはいま、本物を求めており、MINIはそれを理解しています」

  • ビー・エム・ダブリュー株式会社 MINIディビジョン本部長のフランソワ・ロカ氏。

続けて今回発表した新型クロスオーバーについて、「クロスオーバーは2011年に初代を導入し、5人乗り、4ドア、4WDという製品特徴が受け入れられ、日本では発売後すぐに全モデルに対して40%という高い販売台数の割合を達成。全世界でも54万台以上というヒット作になりました。新型は、ボディを大型化し、よりプレミアムとなったデザインに加えて、新エンジン、8速トランスミッション、乗り心地などでプレミアムな感覚を味わってもらえると思います。このモデルのおかげで、ユーザーは自分の物語が作れるのではないでしょうか。」と語った。

続いて登壇したMINIディビジョン プロダクト・マーケティング・マネージャーの岡田信之氏は新型クロスオーバーについて、「クラブマンはジェントルマン、紳士。それに対してクロスオーバーはアドベンチャラー、冒険心をキャラクターとしている。所有するだけで出かけたくなるデザイン、それに応える機能性、効率的なエンジンはクラスのベストチョイスだと確信している」と説明。

  • ショールームからの中継スタイルで製品説明を行ったMINIディビジョン プロダクト・マーケティング・マネージャーの岡田氏。

大きく生まれ変わったエクステリアに対して、インテリアはMINIらしい円形のデザインモチーフを採用する一方で、スクエアなエアコンベントといったクロスオーバー専用の意匠も採用。実用面では、リヤシートの空間が従来モデルに対して充実したのがポイントで、膝前で5cmスペースが拡大したことに加えて、リクライニングや前後スライドの採用するほか、エアコンベントも標準装備されるという。ラゲッジルーム容量は、従来モデルに比較して100リットル拡大したほか、開口部に柔らかいクッションを取り出すことができるピクニックベンチを新設定。これは、例えばスキーでブーツに履き替えるといった時に便利なアイテム。足をかざすだけでテールゲートが開閉するイージーオープナー機能や40対20対40で分割可倒する後席とあわせて、実際のアウトドアシーンでの使い勝手を想定した装備を充実させた。

エンジンは新世代となったクリーンディーゼルエンジンを全グレードに設定。新開発となる8速ATとの組み合わせで燃費は21.3km/L(JC08モード)と先代比37%向上。これにより、全車エコカー減税の対象モデルとなり、自動車取得税および重量税が100%減税、翌年度の自動車税が75%減税となる。
また、2017年秋にはMINI初のプラグインハイブリッドモデル「MINI クーパーS E クロスオーバーALL4」が導入予定であることも発表。こちらは、大容量バッテリーと高出力電気モーターにより、最高速度125km/h、最長約40kmまでEV走行が可能。価格は479万円とトップエンドモデルを下まわる戦略的な価格を設定している。

MINIクロスオーバーのカタログ情報はこちら

MINIクロスオーバーの取り扱いディーラーはこちら

  • MINI クーパーSD クロスオーバーALL4。

  • MINI クーパーS クロスオーバー。

  • 日本におけるMINIの販売台数の推移。

  • 世代ごとの進化が販売台数にも影響を与えているというグラフ。

  • ファイナンス施策がユーザー拡大に寄与している。

  • 新型MINIクロスオーバーに搭載されるパワートレーンについて。

  • ラインアップと価格。

  • 2017年秋の導入を予定しているPHEV。

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グーネットマガジン編集部

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