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更新日:2018.11.25 / 掲載日:2015.12.24

3列シートのコンパクトミニバンを選ぶ

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ユニット・コンパス/Goo-net編集部

 夫婦とこども、父母の3世代で、1台のクルマで出かける。それが日常なら迷わずミニバンをおすすめするところだが、それが年に数回程度だったら話はまったく変わってくる。

 ミニバンは、大人数で乗れるとか、荷物をたくさん載せられるとか、たくさんメリットがある。しかし、日常の生活シーンでそのような使い勝手がまったく必要でない場合、年に数度のイベントのためだけにミニバンを選ぶというのは現実的ではない。自宅の駐車スペースや近隣道路が狭い場合などはとくに、「コンパクトカーのほうがいい」と思うはずだ。

 そんなジレンマを解消してくれるのは、3列シートを備えながらボディサイズはコンパクトなミニバンである。たとえ常用するのはちょっとキツい3列目シートでも、あるとないとでは大ちがい。「いざというときに使える」ことが重要なのだ。

 ターゲットは3車種。コンパクトミニバンの分野でしのぎを削るトヨタシエンタ」とホンダフリード」、少し古いモデルながらボディの小ささと価格の安さはピカイチの日産キューブシリーズ「キューブキュービック」の利点と気になる点をご紹介しよう。

 ■編集部注目のモデルはコレ!

トヨタ シエンタ ねらい目年式 2015- 中古車参考価格帯 180万円~280万円

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【究極のパッケージング】

 12年ぶりにフルモデルチェンジを受けた「シエンタ」は、「ミニバン=四角い箱型」という概念にとらわれず、多様なライフスタイルに応えるActive & Funをキーワードに開発されたモデル。2代目の現行モデルは、トレッキングシューズをイメージした個性的なデザインが特徴だ。ボディサイズは全長4235×全幅1695×全高1675(4WD車は1695)mm。発売されたばかりでまだタマ数も少なく価格も高めだが、それでも先代ではなく現行モデルをおすすめしたい。

 理由は3つ。ひとつめは居住性が格段に向上していることだ。乗降性が高められているだけでなく、3列目シートの居住性も大幅に改善された。ふたつめは、安全技術が目覚ましく進歩していること。3つめは燃費が向上していること。現行モデルには、ハイブリッドモデルもある。

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    初代より薄型燃料タンクを採用してはいたが、2代目は後席スライドドアの乗り込み高さが先代より55mm低い330mm(FF車)という低床フラットフロアを実現。

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    スポーティでカジュアルなインテリアデザインは幅広い層に対応するもの。シンプルで飽きがこないうえ機能的なのが評価できる。

【相場の特徴】

 中古車はまだまだ数が少ないが、価格は200万円前後から。初代モデル(2003-2015)なら後期型でも150万円以下で見つけられる。

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    快適さを重視するのであれば静寂なハイブリッドモデルを選びたい。モーターやバッテリーの絶妙なパッケージングで、居住空間が犠牲になっていない。

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    外から見たサイズと、乗り込んで感じる広さとのギャップに驚かされる。

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先代日産 キューブキュービック ねらい目年式 2004-2007 中古車参考価格帯 30万円~80万円

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【気軽に楽しめる3列シートモデル】

 コンパクトミニバンのパイオニア。コンパクトカーキューブ」をベースに全長およびホイールベースを延伸し3列シートを備えた7人乗りで、発売時はかなり話題となった伝説のモデル。全長はコンパクトミニバン3モデル中唯一4mを切っている。ボディサイズは全長3900(4WD車は3920)×全幅1670×全高1645(4WD車は1650)mm。全体的に角ばったスタイルながら、サードシートの実用性は低い。ただ、「サードシートは緊急用」と割り切ってしまえば、最小回転半径4.7mという抜群に小回りの利くコンパクトカーらしさは魅力だ。ちなみに、シエンタフリードの最小回転半径は5.2mで、仕様によってもっと大きなものもある。

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    エマージェンシーな感は否めないものの、このボディサイズで3列シートというのは、まるでトリックアートを見せられているようだ。大人数での短い移動には頼もしい存在となろう。

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    クルマのフォルムに合ったキュービックなインテリアは、個性をつよく主張することはなくおとなしめな印象。

【相場の特徴】

 そして、キューブキュービックを、いま、中古車として購入する最大のメリットは、なんといっても50万円以下という価格の安さ。とにかく安く買って乗り潰すにはうってつけだ。
 なお、現行キューブにはキューブキュービックが設定されなかったが、「そろそろ登場するであろう次期モデルでは復活するのでは?」という噂もチラホラ。フリードのモデルチェンジと併せて期待したいところだ。

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    年数がたっているため、走行距離にバラつきがあるので、よくチェックしたい。廃れないデザインなので、お買い得感は大きい1台だ。

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この記事の目次

こちらもお薦め!  

   ホンダ フリード ねらい目年式 2010-2013 中古車参考価格帯 80万円~180万円

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 トヨタシエンタ」と真っ向から勝負できる唯一のライバル車。新型シエンタ発売までは、まちがいなくキング・オブ・コンパクトミニバン全長4215×全幅1695×全高1715(4WD車は1745)mmで、ミニバンらしい箱型スタイルを採用している。買うなら、2011年のマイナーチェンジ以降のモデル。チャイルドシート固定機能の「車種限定ISOFIX」から「汎用ISOFIX」への変更、3列目シートの乗員を3名から2名に変更したことによる居住性の向上、テールランプおよびストップランプのLED化などが行われている。5:5分割左右跳ね上げ式のサードシートなど古さも否めないが、ハイブリッドモデルがあること、中古での手に入れやすいこと、比較的手ごろな価格(2012年以降のモデルで140万円~170万円)とバランスはよい。フルモデルチェンジ間近と言われているので、新型発表から人気が落ち着くまでのワンポイントリリーフとして手に入れるのもアリ。

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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また、最新情報としてトヨタなどのメーカー発表やBMWなどの海外メーカーのプレス発表を翻訳してお届けします。
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