新車試乗レポート
更新日:2018.11.25 / 掲載日:2008.05.02
ダイハツ タント カスタム 試乗レポート
ダイハツ タント カスタム 試乗レポート
試乗
【フルモデルチェンジ】
発表/2007年12月17日
文●竹岡圭 写真●中村宏祐
■進化が止まらないタントシリーズ 今回もビッグヒットの予感
さらに大きくなったマルチワゴン最大級のタントにもヤンチャ系のカスタムが登場。NAモデルのほかターボモデルも用意され、ロングドライブも余裕でこなせる。今回はターボモデルをフィーチャーしての紹介だ。
■ドライビング/ユーティリティ
このパワーユニットはソニカから搭載が始まった、アルミブロックのKF型ターボにインプットリダクション方式の3軸ギヤトレーン構造を採用したCVTを組み合わせたもの。つまり基本はムーヴと同じなのだが、タント用にブラッシュアップがはかられている。というのも、ムーヴとタントではカスタム同士で比べても80kgの重量差があるからなのだ。またこの重量差をカバーするため、足まわりも強化されている。
サスペンション形式もムーヴと同じだが、先代と同じ手法でフロントのショックアブソーバー径を1サイズアップ。それにより、ハンドリングのしっかり感を出している。また重心高が高い分、リヤのバネ長も長くなっている。さらにRSモデルにかぎっては、フロントスタビライザーも装着されている。これにより全高が高くても、キビキビとした走りを実現しているのだ。またブレーキフィーリングがすこぶる良好で、安心して元気な走りが楽しめるのもイイ。
乗り心地的には、何を隠そうターボモデルのバネレートなどはタントのNAとすべて同じなので、タイヤのフィーリング差程度のハズなのだが、やはりターボモデルはよりシャープ。だが、それと引き換えに、道路のつなぎ目などでは硬さが目立つ傾向にある。
さてユーティリティでもRSには新しモノがテンコ盛り。後席天井部にイルミネーション付きのオーバーヘッドコンソールを装備。タオルやオムツなど、足もとには置きたくない物を収納するのに便利な一品である。タントの進化は止まらないのだ。
■インテリア/エクステリア写真[1]
ヤンチャなカスタムはブラックインテリアでスポーティな雰囲気。メーターも大型3眼タイプを採用。RSはMOMOステアリングも装備。
オリジナルタントのシートははっ水仕様。カスタムは肌触りのイイ、黒・ダークグレーのスエード調表皮を採用。
後席左側にお子様用品やオモチャなどを収納しやすい、キッズポケット&ボトルホルダーが用意されている。
■インテリア/エクステリア写真[2]
後席シートクッション厚はやや薄め。だが、そのかわり床下にダイブダウンさせるとフラットでビッグなスペースが登場する。
まだまだ余力がありそうな元気なエンジン。燃費も10・15モード19.2km/Lを達成。排ガス性能も2WDは3つ星を取得している。
クリアの大型バックドアガーニッシュを装備し、精悍な雰囲気を演出している。スポーティなRSはタイヤも15インチが履かされる。
タント カスタムRS(CVT)主要諸元
全長×全幅×全高 | 3395×1475×1750mm |
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ホイールベース | 2490mm |
トレッド前/後 | 1300/1295mm |
車両重量 | 960kg |
エンジン | 直3DOHCターボ |
総排気量 | 658cc |
最高出力 | 64ps/6000rpm |
最大トルク | 10.5kg m/3000rpm |
10・15モード燃費 | 19.2km/L |
サスペンション前/後 | ストラット/トーションビーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/L&Tドラム |
タイヤ前後 | 165/55R15 |
全国メーカー希望小売り価格
ダイハツ タント | 126万~173万7750円 |
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