エアコン修理　エアコン効き不良　左右差　BMW X3 E83｜車検・点検・修理のグーネットピット

あいかわらず暑い日々が続いています。
人間も車も無理をすると故障が出ますね。

今年はエアコンの修理ばかりしております笑

色々故障はありますが、
今回は少しマイナーな故障修理になります。

運転席側と助手席側で冷え具合が違うとのことで入庫です。
実際吹き出し口温度測定してみると5度以上違う…
あまり冷えも良くないですがこれは異常です。

最近の高級車？は左右独立の制御もあり、
個別に設定できるようになっておりますが、
このBMWは付いておりません。
ということは制御フラップも独立していないはずです。

以上のことを踏まえて考えると制御系の不具合ではないと思われます。
そこで診断機を使って診断します、
データモニターでエバポ温度９度正常、
内外気の温度センサー認識値、フラップの開度などを見ると正常。

色々見ていくと、ヒーターユニットの温度が90度これはおかしいです。
通常冷房設定をするとヒーターユニットへはバルブが閉じ温度は低いのが正常です。

よってヒーターバルブの故障が考えられます。
そこで仮定を立証する為ヒーター配管を器具で絞り測定してみると、
吹き出し口の温度も下がりました。

これでヒーターバルブの故障と判断し交換をしました。

交換後は左右差もなくなり走行時は6度まで下がり良好です。
おそらくエアコンユニット内の空気の流れで左右差は出ていたと考えられますが、
このような症状は珍しい事例かなと思います.

どちらかと言うと冬場にヒーターが効かないなどで診断するとヒーターバルブが故障というのが多いです。

単なるエアコン故障と言っても、色々故障箇所はありますので誤判断にならないよう注意が必要ですね。

古いヒーターバルブです。
電子制御にて内部のバルブを切り替えます。

クランプをして無駄なクーラント排出を抑えつつ、
新しいヒーターバルブに交換しました。

熱交換器温度がヒーターユニットの温度です。
交換後は１４度と正常になりました。

交換後は走行時６度と冷え冷えです笑

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