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2021年06月02日 16:33スズキ アルトワークス RS/Z エンジンチェックランプ点灯修理3 長野県安曇野市

アクティブテストで気になったVVTの作動。
パソコンに保存してある他車のデータと比較していきます。

スズキ アルトワークス RS/Z エンジンチェックランプ点灯修理3 長野県安曇野市

マツダワゴンRの走行データ。
スロットル開度80%位でエンジン回転は上昇中、VVTポジションは約30°CAで作動中、4.000rpm付近を境にVVTが遅角しているのが分かります。「赤線がVVTです」
もう一台の走行データも同様だったので、走行中のVVT作動は一定のエンジン回転範囲内をアクセル開度「負荷」によって進角と遅角を繰り返す装置。
前回のアクティブテストの条件同様にアイドリング時は作動していない「最遅角」ため、今回のアイドリングが高くなる症状にはならないと判断出来ました。
エンジンOHで唯一可能性のある装置だと思っていたので故障コードが出ていなくても調べて見る価値はありました。

スズキ アルトワークス RS/Z エンジンチェックランプ点灯修理3 長野県安曇野市

VVTの肝です。
油圧を進角・遅角方向へ導くオイルコントロールバルブと導かれた先のスプロケット。
共に中で移動を繰り返す部品であるため摩耗はしているはずです。
アクティブテストで目標値を前後していたのは摩耗が原因かなぁと思っていますが、走行中のデータ上はイイ感じに作動していましたし、何より調子が良いので良しとします。

スズキ アルトワークス RS/Z エンジンチェックランプ点灯修理3 長野県安曇野市

ワークスの走行データ。
エンジン回転が上昇中にVVTが進角・遅角しているのが分かります。
これでVVTの点検は終わりです。

せっかく調子よくなったので、何とかチェックランプ点灯の原因を突き止めたいです。

スズキ アルトワークス RS/Z エンジンチェックランプ点灯修理3 長野県安曇野市

という事で禁断のスロットルボデーの横ブタ外してみました。
中央に干渉痕がありました。

スズキ アルトワークス RS/Z エンジンチェックランプ点灯修理3 長野県安曇野市

ギヤが見えます。
中央のブッシュの様なモノが白いのでフタに干渉していたのはこの部品です。
クリアランス的な制限なのか、コスト削減なのかギヤの抜け防止のような部品は一切ありません。

スズキ アルトワークス RS/Z エンジンチェックランプ点灯修理3 長野県安曇野市

そのため何の抵抗もなくギヤは抜けてしまいました。
このギヤの中央にあったブッシュの摩耗感が激しいため、多分最初は節度のあるクリアランスだったのだと思います。
モーターの初期作動がカクカクしているのでお疲れちゃんだとは思いますが、今回のアイドリングが高くなった理由は、ブッシュの摩耗によって軸間での抵抗「引っ掛かり」が発生しスロットルモーターのフェイルセーフが発動。モータの電源が切れデフォルト開度「機械的に設定してあるスロットル開度」に移行したことによってアイドリングが高くなったということが私の見解です。

スズキ アルトワークス RS/Z エンジンチェックランプ点灯修理3 長野県安曇野市

その証拠として強制的にギヤを動かしモーターに負荷を掛けたところチェックランプ点灯と同時にアイドリングが高くなり、故障コードP1930「スロットルバルブ駆動系異常」が出現しました。
下段の故障コードはリフトアップ時にギヤを入れてフロントタイヤを回したからです。
最初に残っていたアクセルセンサ異常の故障コードはデフォルト開度になるとアクセルに対する操作が通常とは違うことによる異常でありP1930に付随された故障コードであると判断。
これで最初に残されていた故障コードの全ての原因を解決。
次回はチェックランプが点灯しないように改善していきたいと思います。


続く。

対象車両情報

初年度登録年月平成10年メーカー・ブランドスズキ
車種アルトワークスグレードRS/Z
型式GF-HA22S

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