- CS22S ie エンジンブロー修理
- スズキ アルトワークス
2021年04月23日 12:12スズキ アルトワークス ie エンジンブロー修理1 確認 長野県安曇野市
4月10日入庫。
先週末、ミニサーキットでの走行会に参加。
その時から何となく調子が悪かったとのこと。
その後、友人が同乗したところブーストの掛かり方がおかしいと感じブーコンを調整。
だいぶスムーズになったと感じた時にリヤマフラー付近で砂を叩くようなパチパチ音が発生「この時アクセルは全開で普通に回っていたらしい」。
3速から4速へシフトアップしようとアクセルを抜いた途端にエンジンストール。
息を吹き返すことなく、そのままエンジンストップ。
直後はセルモーターの回りが悪かったらしいが、エンジンが冷えるに連れ改善。
が、点火の気配は一切なくエンジンを掛ける事を断念。
その状態で運び込まれたところからスタートです。
クルマを再生、パーツの取り付けまでは当店の作業でしたが、サブコンでの調整は友人とお客様での作業でした。
OHしたF6Aシングルカムエンジンにモンスターさんの2.0㍉厚ヘッドガスケットを組み込んだ状態をベースに、OHしたA/R9らしいHT07タービンとサードさんの300㏄インジェクターに130L/hのフューエルポンプを新品でセット。それを新品のe-マネージ「黒」での制御仕様です。
F6Aといえばツインカムが上等手段ですが、敢えてシングルカムなところにお客さまのこだわりと楽しむ気持ちが伝わって来ます。
今は便利な道具が世の中にあります。
エンジンをバラす前段階でプラグを外しただけの状態です。
プラグホールから侵入したカメラが捉えた2番ピストン頭部の画像です。
頭部の一部が欠損しているのがハッキリと確認出来ます。
1番・3番の頭部には目立った痕跡が無かったため、当初はブーストの上げすぎ「1.5~1.9」によるヘッドガスケットの吹き抜けによって圧縮圧力が低下しエンジンが掛からないのでは?と想像していました。
というのも2番のピストンがこんな状態でも、1・3番が問題無ければエンジンは掛かるモノなのです。
ということで次回は圧縮を測定していきます。
続く。
対象車両情報
初年度登録年月 | 平成5年 | メーカー・ブランド | スズキ |
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車種 | アルトワークス | グレード | ターボie |
型式 | E-CS22S |