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2020年05月24日 09:30ニッサン モコ エアコン修理2 長野県安曇野市
先日投稿したエアコン修理の続きです。
翌日、早速リコールと保証の二つを日産に確認しましたが、
リコールは出ていないとの事。
保証もコンプレッサは一般保証のため新車から3年で終了との事でした。
5年6万㌔と、壊れるには早すぎると思いながら、部品屋の友人にリビルト品の見積もりのため電話。
すると、最近問い合わせが多いとのこと!
どうやら熟成不足による不具合であるため、コンプレッサのみの交換でも問題無しと判断しました。
お客さまにお伝えし、リビルト品に交換することでGOサインが出たため作業開始しました。
やって来たリビルト品。
まるでカスタムパーツの様にピカピカです。
写真写りを意識したかのようなピカピカぶりです。
付属のOリングに交換。
パイプをコンプレッサに取り付けベルトを組付け調整し交換作業は完了。
再び真空引きを実施します。
真空引きのポンプが発する音でも漏れの有無が判断出来るため、コンプレッサ交換後のシステム内の漏れが全くないことが分かっている中での真空引きとなりました。
交換前は真空引き後、数分でゲージ内の針が大気圧に向かって動き出していましたが、
交換後の今回は全く動かなくなりました。
この状態から高圧側のバルブを開きガスを半分ほど充填。
しっかりと高圧側のバルブを閉めた事を十二分に確認後、エンジンを掛けエアコン全開で低圧バルブを開きガスを充填していきます。
気温でゲージの数値が異なるため、この数値が完璧だと言い切れないところにエアコンシステムの楽しさと難しさがあります。
低圧側だけ低かったり高圧側だけ低かったりと、不具合をゲージである程度判断出来るため、トラブルシュートに欠かせないツールでもあります。
完成後の翌日、工場内の温度計が30℃度を超える夏日となったため試乗に出かけました。
134aが出た当初は、R12に比べて冷えないなどと言われたモノですが、R06Aのエアコンシステムの冷えっぷりは熟成を重ねた結果の冷たさです。
今回のトラブルをメーカーの犠牲と思うか、メーカーに貢献したと思うかは人それぞれだとは思いますが、これからも進化が続く限りトラブルはなくなりません。
最後に制御系の不具合の有無を一応確認するために診断機を使いました。
ニッサン車とはいえベースがスズキ車のため、スズキ車専用の診断機でも車体番号を認識していました。
車体番号を認識したので、当然クルマの情報も認識。
様々なコンピューターが管理している全ての故障コードが一目で分かる画面です。
一つのコンピューターに過去の故障コードが1つだけ残っているのが確認できます。
まさかトラブルが!
と思いながら詳細を見てみたら「携帯リモコン電池消耗」の文字。
安心したと同時に、そんな事まで気にしてくれている「プログラムされている」今どきのクルマって凄くないですか?
完全に余談ですが、ナイトライダーのキットのような存在になりつつある今どきのクルマです!
一応エアコン関連で確認できるモノが3つありました。
この中の冷媒圧力を壊れた瞬間に見ることが出来れば参考になったはずです。
近くにあったK6A型のエアコンシステムの圧力に比べてやや高めの圧力です。
最近発売された?ハスラーの燃料システムも圧力を高めることによって、
燃費が上がったと説明書に書いてあったことを考えると、
より冷たい空気が出る理由の一つかも知れません。
冷媒圧力をマジマジと確認した事が無いため、今後はここも蓄積していきます。
今回はお客さまが見てくださるという事で、かなり気合を入れて投稿してみました(笑)
納車の時にもお伝えしましたが、エアコンが温くなってしまったらすぐにご連絡ください。
今回は当店をご利用いただき本当にありがとうございました。
またのご利用、心よりお待ちしております。
最後にグレードが全く分からないため、一番上にあるグレードを選択してあります。
もし違うようでしたらごめんなさい。
対象車両情報
初年度登録年月 | 平成27年 | メーカー・ブランド | 日産 |
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車種 | モコ | グレード | S |
型式 | DBA-MG33S |