- ミッション・駆動系修理・整備
2018年06月05日 02:11トルネオ ユーロR クラッチ交換 ホンダ 鶴岡市 山形県 株式会社ヒビキ
クラッチ交換ご依頼頂きました。
ご入庫前に部品手配させていただき、部品入荷後の入庫となります。
入庫前に作業方法など検討します。整備要領書をざっと見た感じかなり大変そう。。エンジンクロスメンバーも絡む作業です。
症状で気になるのはクラッチ滑りと、クラッチを踏むとキーキーと音がなる点
フォークなども摩耗している可能性があるので、
レリーズフォーク、フォークのボルトなどもクラッチフィーリング向上のため交換することに。
ミッションオイルはホンダ純正MTF3を用意しました。
このミッションオイル、エンジンオイル並にシャバシャバです。社外オイルを使うとあたたまるまでシフト入りにくかったり燃費悪くなってしまったりと
弊害が起きる可能性があり、エンジンパワーを上げているなどといったことがなければ純正をおすすめします。
ミッションオイルはホンダ車はATでもやっぱり純正がいいと思います。社外オイルにすると変速ショック出やすかったり、ジャダーみたいな振動でたり。
修理入庫でへんな振動とか症状あまり出てないうちだと純正オイル入れると直ってしまうことがあります。
話がそれてしまった。。。w
さっそくリフトアップをして、作業を進めます。
整備歴はわかりませんが、クラッチ1回は分解したことがあるようです。
作業は、フロントマフラー、クロスンバー、ドライブシャフト、シフトワイヤー、配線などはずして行きます。
前回の整備歴の作業でマフラーのボルトは傷ついてしまったらしく、エキマニのボルトが一本緩まず、交換となってしまいました。前の整備工場さん修正とかしなかったのかな。。。
部品手配で若干時間かかりますが、きれいにリカバリーできましたので良かったです。
ミッションは周りのボルトを外すと、ミッション外れてきますので、ミッションジャッキにのせて下ろします
クラッチの状態を確認すると、リベットまでディスクは摩耗しています。こりゃ滑るわけだ。
レリーズベアリングの装着場所の摩耗など確認しつつ、ベアリングを交換します。
レリーズベアリングは内側の部分に超重要、クラッチ用のグリースを塗ります。慎重にぬりぬりします。簡単にバラせないしね。
しかも長時間何千回、何万回とクラッチ圧着しないといけません、へたしたらまたクラッチ交換まで10年とか再塗布出来ないのできっちりと各部にグリスを塗ります。
レリーズフォーク、フォークのボルトを交換します。
スポーツカーですのでクラッチのフィーリング重要です。軽トラックなど普通の車だったら摩耗も少ない場合は再使用して費用を抑えます。
パイロットベアリングは無い車ですのでブッシュ摩耗がないか確認して再度組み付けて行きます。
逆順で組み付けて作業終了となります。
各部締め付け確認して、試運転後オイル漏れ点検して納車となります。
この度はご用命誠にありがとうございました!