ホンダ　フィット　フロントブレーキ　キャリパー　オーバーホール　｜車検・点検・修理のグーネットピット

「ブレーキに違和感がある」との症状で入庫したホンダ　フィットです。
試運転で症状を確認すると、走行時にフロントブレーキ左側から異音の発生・車体の振動・停車時に左ブレーキローターが高温になっている事が確認できました。
ブレーキキャリパーピストンの固着が疑われる為、点検していきます。

フロントブレーキ整備前。
リフトアップして点検すると、力を入れなければホイールが回らない状態で、ブレーキの引きずりが発生していました。
左側ブレーキの異常ですが、ブレーキ整備の場合は両側の整備が基本となりますので、右側も同時に整備します。

左右のフロントブレーキキャリパーを外してキャリパーのオーバーホール、キャリパーシールの交換を行います。

取り外したキャリパーからピストン、オイルシール、ブーツ等を外して確認すると、サビの発生が見られ、ピストンの固着原因と考えられます。
矢印の間がオイルシールとブーツの内部となり、こちらにサビが発生すると、シール部にサビの粒子が挟まってピストン固着の原因となります。
こちらの車両、約2年前にもキャリパーオーバーホール、キャリパーシール交換の整備履歴が記録簿に記載されていましたが、おそらくサビを除去せずにシールやブーツ等を交換して整備を行ったと考えられ、2年という短いスパンで症状が発生したと思われます。

キャリパーのサビ研磨後。
ピストン固着の原因となるサビの研磨を行ってからシール等を交換します。

交換部品のキャリパーシールキットです。
オイルシール、ブーツ、パッキン等がセットになっていますので、全て交換します。
右側が新品部品です。

オイルシール、ピストンブーツ交換、ピストンを組み付けし、キャリパーのオーバーホール完了。
幸いブレーキパッドやディスクローターは2年前に交換してあった為、交換する必要がありませんでした。
オーバーホールしたキャリパーや脱着部品を取り付け、試運転を行って症状の改善を確認して作業完了です。

• オーバーホール
• ブレーキ
• フィット
• ホンダ
• 修理
• 交換