左右リヤホィルシリンダー交換　ライニング交換｜車検・点検・修理のグーネットピット

車検時には、”足回り分解整備します”という言葉を聞きます。
正直、車に詳しい人以外は意味が良く理解できません。が、車検や法定点検整備（12ヵ月点検）で見つかった不具合の修理です。
リヤ（後ろ）のドラムブレーキ（タイヤを外すと見える）を点検していきます。

後ろのタイヤを外すと、このような状態が見えます。
これがドラムブレーキ全体で、このカバーを外すと・・・

色々なパーツが組み合わさってるのが見えます。

よく見るとシリンダーが黒くなって汚れがひどい

シリンダーを少し捲ってみると、中から黒いオイルらしきものが出てきました。
シリンダーの周りが黒いのは、中のオイルがにじみ出て汚れと一緒にシリンダーにこびりついている状態になっているから、黒く一回り大きなシリンダーになっています。

先ほどのシリンダーを取り外しました。

これが新しいシリンダーです。
黒い部分と金属の部分の色がしっかり違うのがわかります。

シリンダーを見た時の画像に戻りました。赤色で囲んでいる2か所、ライニングと呼ばれる部品です。
この部品はブレーキを踏んだ時、外側の方向にギューッとライニングが広がり（押し出され）ドラムのカバー内側と摩擦を起こしてタイヤの回転を止める働きをします。
ギューッと広がったり萎んだりする役目は、先ほど見ていたシリンダーです。
このライニング、すごくすり減っています。

赤色で囲ったのが、車両についていたもの。
黄色で囲ったのが新品です。
それぞれの囲った部分の上の方の厚さが全然違うのがわかります。
これからも車がしっかり止まってくれるために、新しいライニングと交換します。

シリンダーとライニングを外したところで、油汚れを薬品を使ってしっかり落としていきます。

ちなみに、普段運転していて　”リヤブレーキの利きが悪いなぁ”とか　”オイルで滑るなぁ”とかいう現象はありません。知らないうちに、いつの間にかなってしまうものなので、12ヵ月点検や車検で資格を持った整備士がしっかりチェックしてくれます。

新しいシリンダーを組み付けていきます。

新しいライニングも組付けです。

みんな部品を付けました(*^▽^*)
カバーを付ければ完成です。

完成しました＼(^o^)／
が、中身が透けて見えるわけではないので、よくわかりませんが・・・
ドラムブレーキがしっかり機能するようになりました。

車検入庫のお車の点検項目はこれだけではありませんが、今回はドラムブレーキ内の点検修理をご紹介しました。

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