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今回はジープラングラーのオートマチックトランスミッションの修理です。
故障内容はバックができなくなったとのことで、この車種のリバースクラッチとても弱いので、ミッションを下す前からクラッチが無くなってるんだろうなーっと思いながら作業を進めて後でえらいことになってしまいました。

ミッションを下すのですが、アメ車だけに無駄に大きく重たい・・・ような気がする。
トランスファーも一緒にくっついて１５０ｋｇぐらいありそうな無さそうな・・・、４人がかりで頑張っておろしました。

中を開けると異常なまでの金属片が出ております。
予想していたクラッチが無くなっている様なレベルの壊れ方ではありません。
ミッションの中の部品が砕けまくっています。

分解していった結果、ｸﾗｯﾁが入っているケースが何をしても分解できない（通常はロックされているクリップなどを外せばスルッと分解できる）状態にあり、修理の続行が不可能となってしまった。
なかなか最悪の状況である・・・お客様に追加の費用が掛かる事を伝えなくてはならない。
悪いことが起こるときは続くものである。
分解できない部品を見積もりしたところ、納期未定との答えが返ってきた。
そうでしょうね・・・誰もここまで修理しないからメーカーも作らないでしょうねーっと思いながら、どうしようか悩みましたが、残る手は国内で中古を探すことでした。
ところが何処にも同じ品番のミッションが存在しません。
苦肉の策で考えたのが、品番違いを購入し部品を入れ替えて２個1のミッションをくみ上げるものでした。（この作戦は国産車でかなりの数をこなしているので迷いはありませんでした。）

お客様にも快く許可をいただいたので、無事に作業を終えることができましたが、予定修理期間より長くお車を預かってしまった申し訳なさから、この後の作業は本気で作業をしていたため一切の写真がありません。
しかしながら、無事に修理を終えお客様の元へ納車させていただきました。

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