BMW 525i E60 走行不能　トランスミッション異常　トランスミッション修理　メカトロニクス交換　TCUクローン　ソレノイド交換　バルブボディ　修理　AT修理　整備　コンピューター診断　車検　八千代市｜車検・点検・修理のグーネットピット

BMW 525i　走行不能とのことでレッカー入庫いたしました。

エンジンはかかるが、シフトレバーを動かしても何も反応しません。




メーター、iDrive画面には「トランスミッション異常」と表示されています。

コンピューター診断を行うと、ZF製AT 6HP21のシフトソレノイド　エレクトロニックプレッシャーコントロールバルブ5(EDS5)と呼ばれる油圧ソレノイドの故障、EDS5側のメカトロニクス（バルブボディー）の詰まり等が考えられました。

メカトロニクスASSYの交換が必要ですが、
新品メカトロニクスは非常に高額！




費用を抑えるため、少々不安ですが、大陸製のリビルトメカトロニクスを輸入し交換することに。

早速作業を開始します。




ATオイルパンを取外し。

メカトロニクス（バルブボディー）を取外し。



↓新旧比較

メカトロニクス上のシーリングガスケットを全て交換しました。




写真左の長方形のガスケットが破損し走行不能になるケースが多いですが、今回は別問題です。

リビルトメカトロニクスをドッキング！
取り付け後、新品オイルパン取付、ATF充填、オイルレベル調整を行います。







しかし・・・、
リビルトメカトロニクスに付属のTCU（トランスミッションECU）のプログラムに問題がありまともに機能しなかったため、再度メカトロニクスを取り外すことに・・・。

大陸製の恐怖です。（不安が的中しました...）





特殊ツールを使用し、オリジナルのTCUからフラッシュデータを抜き出します。

データ抜き出し後、リビルトメカトロニクスのTCUへデータを書き込み、クローンTCUを作製します。

書込み後、リビルトメカトロニクスのTCUからのデータを再度読み、オリジナルデータと比較し、問題が無いか確認を行います。



再度メカトロニクスをATにドッキングさせ、同じ作業で復元します。

復元後　エンジン始動、試運転。






だがしかし・・・再トラブル！！








今度のトラブルは、Dレンジでは通常に動くが、Rレンジでは全く動かない・・・。
大陸製の恐怖が続いております・・・。
しかも診断機を繋いでもエラーはありません。



ここからトライ＆エラーを何度も繰り返し・・・




ZF製ATの専門書を見ながら、最終診断を行います。

EDS6の隣のパーキングロックシリンダーが怪しい・・・




再度メカトロニクス(バルブボディー)を取外し・・。



リビルトのメカトロを分解すると、全てのソレノイドは新品交換されていましたが、パーキングロックシリンダーと呼ばれる特殊なソレノイドのみ交換されておりませんでした。

オリジナルのメカトロニクスはEDS5がNGだったので、オリジナルからパーキングロックシリンダーのみ移植することに。



↓がパーキングロックシリンダー。

再度メカトロニクスを取付・・・
オイルパンを取付・・・
何度目かのATF充填・・・
何度目かのATFレベル調整・・・
何度目かのメカトロニクス調整作業・・・

心が折れそうでした・・・
というか折れていました・・笑




最後のチャンスと思いながらエンジン始動。

シフト操作！

全て正常復帰しエラー等も無くなりました！
試運転を行うとシフトチェンジもスムーズで一安心！


納車後お客様から「変速がかなりスムーズになった！」と嬉しいご連絡があり、頑張った甲斐があったなと。
今回の作業で大陸製のリビルト品は要注意。と勉強になった事例でした。



いつも当店をご利用頂き誠に有難うございます！
お預かり期間が長くなってしまい申し訳ございませんでした。
今後とも宜しくお願いいたします！




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現在、当店の作業状況が大変ひっ迫しており、メールでのお問い合わせ回答が間に合っておりません。
大変ご不便をお掛けいたしますが、当店へお問い合わせの際は可能な限りお電話にてご相談頂けますと幸いです。
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