ポルシェ ボクスター 987　エアコン修理　クーラー効かない　点検　修理　コンピューター診断　プログラムデータ不良　コーディング　修理　整備　故障診断｜車検・点検・修理のグーネットピット

987ボクスター　エアコン修理のご依頼で入庫いたしました！

他専門業者様でクーラー点検、診断を行ったようですが、原因を特定できずお手上げ状態だったようで、当店にヘルプ依頼。





まずは基本的な圧力点検、クーラガス回収、ガス量の点検。
ついでにフロン再生を実施。

まだ異常は確認できません。



コンピューター診断機を使い、点検を行います。

データ上ではエアコンECUがコンプレッサー駆動指示を出していません。

コンプレッサー側の問題？
ちょっと考えにくいです。

システム点検を行っても異常なし、故障メモリも入っていません。





配線図を確認しながらエアコンECUの信号点検。

問題なさそう・・・。

内装を分解し、エンジンルームにアクセス。

コンプレッサー単体点検を行っても問題なし。

コンプレッサー駆動端子に強制的に信号を与えるとコンプレッサーがONし、クーラーが効き始めました。

何かおかしい・・

コンピューター診断データ上問題が無かったが、冷媒圧力センサーを単体点検。

問題なし・・。


確かに専門業者様がお手上げするのも理解出来ます。





ここまでくると考えられる選択肢は２つ。

①エアコンECU本体の故障（ハードウェア故障）
②エアコンECUのプログラムデータ破損（ソフトウェア故障）



消去法でエアコンECUの交換を行うのもアリですが、

一応可能性の低いプログラム破損を考えコーディングデータを確認すると・・？

おかしなコーディングデータを発見！


内容的には「この車両にはエアコンコンプレッサーが取り付けられていない」
というようなデータになっておりました。


自然にそんな故障が発生するのか？

まさかそんなはずは・・と思いながらもプログラムデータを修正しコーディングを実施。

コーディング完了！




エアコンを作動させてみると・・・？





まさかのエアコン復活！

炎天下にもかかわらずしっかり冷えるようになりました！


古い車でもコンピューター制御が発達しているドイツ車ではあるあるなのでしょうか？

バッテリー交換等の衝撃等によりプログラム破損が発生してしまったのでしょうか？

クーラー関連部品が全て正常でもプログラムに問題が発生している可能性があるという事案。
とても勉強になりました。



いずれにせよ狂ったコーディングデータを書き換えることにより修理することができ一安心。
作業完了です！



いつも当店をご利用頂き誠に有難うございます。
今後とも当店を宜しくお願いいたします！







※※※
現在、当店の作業状況が大変ひっ迫しており、メールでのお問い合わせ回答が間に合っておりません。
大変ご不便をお掛けいたしますが、当店へお問い合わせの際は可能な限りお電話にてご相談頂けますと幸いです。
※※※








他、
当店では同業者様向けにメーカー系コンピューター診断機の制作販売も行っております。
予算に応じてプランを調整いたします。
お気軽にお問合せくださいませ。

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