ローバー　ミニクーパー　内装クリーニング&消臭、除菌｜車検・点検・修理のグーネットピット

９９Xのキャブクーパーです。
旧車独特の内装の臭いが気になるという事で、消臭を目的とした除菌とクリーニングを行いました。

フロアマットの高圧洗浄&リンサークリーニングからスタート。

このクーパー、シートが革シートになってますね。多分ケンジントンとか35周年モデルとか、そんなヤツに替えてあるんだと思います。運転席はレカロ。

革シートは銀イオン水をくぐらせて、固く絞ったウェスで拭き上げるのと、クリーナーでコツコツやります。

有機系の臭いが強いのはフロアカーペットですね。
高濃度銀イオンを拭いて、反応させてから、アルカリ電解水でクリーニングし、リンサーで汚れと非活性化した菌を回収します。

今回、ケルヒャーのリンサーが故障したので、ヒダカのリンサーを使用しました。旧車を優しく施工するには、ケルヒャーのノズルよりもヒダカの方が向いているかもしれませんね。

布シートは、アルカリ電解水でクリーニングし、リンサーで回収するのが基本ですが、今回はスポンジ部分の劣化が激しい点を鑑みて、丁寧にウェスで拭き上げる工程を重視しました。

一部落ちにくい汚れがあったので、部分的に中性洗剤も試用。

スチーマーをかけて、丁寧に拭き拭きすると、熱溶解した汚れが回収できます。

運転席は完了したので、ドライヤーで乾燥させます。

その間、革シートには保湿剤を塗布して、ほぼ完了です。

旧車は、意図せず素材を痛めてしまったりするのでとても気をつかいます。
施工する立場としては、攻めきれないもどかしさがあるのですが、その点は十分にご理解頂いた上で受け付けるようにしています。

今回は臭いが気になるとのオーダーでした。有機系の臭いはある程度取れますが、旧車特有の機械臭みたいな部分は取れませんし取りません。この臭いこそキャブレター式の旧車でしか味わえない「匂い」ですし、走れば出る匂いですから対処のしようが無いですもんね。

私には、懐かしく良い匂いに感じました。

有機系の匂いに関する消臭は、オーナーさんも満足頂けたのに加え、後日談として、数日置いておいたら施工直後よりも臭いが消えたとのコメントを頂きました。

これは、施工の最後仕上げにカーペットに銀イオンを微細スプレーしたものが、車内の対流で時間をかけて除菌効果を持続する事による効果だと考えています。よく置くタイプの消臭剤が売られていますが、それと同じような効能ですね。

旧車はジャブジャブと洗浄する事が出来ないので、継続的な施工が必要だと思います。特に臭いは戻ってきてしまう傾向があると思います。毎回お持ちいただくのは大変なので、「カーギンデ―」という当社オリジナルの高濃度銀イオン水溶液をお買い求め頂き、オーナーさんご自身でもケアして頂くようにお願いしました。

当社では、1980～90年代程度の旧車のクリーニングも受け付けております。

施工方法はマテリアルや状態によってまちまちなので、都度現車確認してお見積りさせて頂く必要がありますが、旧車乗りの方もご相談下さい。

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