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2023年02月09日 16:19スズキ スイフトスポーツ ローダウンスプリング・パフォーマンスダンパー取付

スズキ スイフトスポーツ ローダウンスプリング・パフォーマンスダンパー取付

今回は前回同様、ZC33S型スイフトスポーツのご入庫です。
前回紹介させて頂いた通りこの現行モデルからエンジンが過給機付きの1.4Lとなりましたが、これによりチューニングベースとしても先代までより手軽になりました。
自然吸気エンジンで高出力化を狙う場合排気量を上げるかより高回転型のエンジンに作り替えるかが主な手段ですが、いずれにせよエンジン本体に大幅に手を加える必要があり、部品に要求される精度・作業者に要求される技量共に高く必要な部品点数も嵩むため、どうしてもハードルが高くなってしまいます。
また、ボルトオンターボといって後付けでターボチャージャーを装着する手段もありますが、基本的なキットのみでも50万円前後ほどする上に元々過給を想定していないエンジンを何の強化もせずにターボ化するのには耐久性的に不安が出るため結局エンジン本体にも手を加える必要が出てきたりと、こちらも高額化してしまう傾向があります。

しかし、純正でターボチャージャーが装着されている車であれば吸排気チューン程度でも自然吸気より大幅な出力向上が狙える上に、ECU書き換え・純正置き換えのスポーツECUへの付け替えだけでも高出力化を狙えるのです。また、近年はECU本体を取り外すことなく車載のままOBDからのECU書き換えが可能となっていたり、カプラーオンで圧力センサーに割り込ませるだけ・ECUのリセッティングも不要でよりお手軽な簡易ブーストコントローラーといったパーツも存在し、ライトチューンの敷居はより低くなったと言えるでしょう。無論、どんな手法でパワーアップを図ったところで純正で想定されてない負荷を掛けるわけで、長期的に見ればタービンやエンジン・駆動系の寿命を縮めることになるでしょうが、それはチューニングをやる以上は必ず付いて回る問題でありある程度の覚悟が必要ですし、大手パーツメーカーが純正エンジン想定で出している部品であればすぐさま問題が起こるような過剰なブーストが掛かる無茶な仕様にはしないと思われます。

逆にエンジン本体に強化部品を組んで大幅に手を加えたりタービン本体をより大きなモノに交換するようなハードなチューニングは勿論刺激的ですが、予算は生活を圧迫するほど際限なく掛かりますし、高負荷に耐えるための強化部品は≠長寿命であり、基本的には何をやっても純正のように安心して乗れる車ではなくなると考えた方がいいでしょう。
であれば、無理のない範囲でできるライトチューンでもより多くの効果が得られるターボ車の方が良いというのは自然な心理ですよね?
ZC33S、お勧めの一台です。

スズキ スイフトスポーツ ローダウンスプリング・パフォーマンスダンパー取付

というわけで、今回の作業内容の説明に移りましょう。
まずはダウンスプリングの取付をフロントから。スプリングコンプレッサーで純正スプリングを縮めてアッパーマウントを取り外します。

スズキ スイフトスポーツ ローダウンスプリング・パフォーマンスダンパー取付

今回取り付けるのはモンスタースポーツ製のダウンスプリング。
自由長の違いが分かるでしょうか?

スズキ スイフトスポーツ ローダウンスプリング・パフォーマンスダンパー取付

新しいスプリングをスプリングコンプレッサーで縮め、ショックに取り付けたらアッパーマウントを締め、スプリングの向きがロワシートに合うように気を付けながらコンプレッサーを緩めていきます。

スズキ スイフトスポーツ ローダウンスプリング・パフォーマンスダンパー取付

車体に組み付けた状態の写真です。

スズキ スイフトスポーツ ローダウンスプリング・パフォーマンスダンパー取付

スズキ スイフトスポーツ ローダウンスプリング・パフォーマンスダンパー取付

リアはジャッキでビームを支えながらショックのロワボルトを外し取り換えていきます。
この際ABSの車輪速センサーやライトのレベリングセンサーを破損しないように、一部取り外してフリーにする必要があります。

スズキ スイフトスポーツ ローダウンスプリング・パフォーマンスダンパー取付

お次は前回も取り付けたパフォーマンスダンパー。こちらもモンスタースポーツ製。
モンスタースポーツといえば昨年の暮れにタジマモーターコーポレーションのグループ企業が廃棄物処理法違反を起こした件で代表取締役である田嶋伸博氏が逮捕されてしまい、後に辞任に追い込まれてしまいましたが、今後の動向が気になるところです。
ショップの屋号にもなっている”モンスター”の愛称で親しまれる同氏は北米・パイクスピークヒルクライムにて伝説的な功績を持つことで知られ、スズキ自動車のモータースポーツ活動を実働部隊として長きに渡って支えてきた日本のダートトライアル・ラリー界に於いては欠かせない存在と言えるでしょう。元気な姿で表舞台に戻ってきてくれることを切に願います。

スズキ スイフトスポーツ ローダウンスプリング・パフォーマンスダンパー取付

前回は作業の膨大さから細かい作業内容を省いたので、今回は説明していきましょう。
まずは邪魔になるアンダーカバーを一通り外し、フロントのクロスメンバーのネジを外していきます。

スズキ スイフトスポーツ ローダウンスプリング・パフォーマンスダンパー取付

付属のロングボルトでダンパー取付用のブラケットをクロスメンバーと共締めしていきます。

スズキ スイフトスポーツ ローダウンスプリング・パフォーマンスダンパー取付

ブラケットが付いたらダンパー本体を仮付け。付属のステッカーをカッコよさげに映える位置に貼り付けます。ちなみにこのステッカーが貼り付けられていないとメーカー保証の対象外になってしまうそうです。

スズキ スイフトスポーツ ローダウンスプリング・パフォーマンスダンパー取付

スズキ スイフトスポーツ ローダウンスプリング・パフォーマンスダンパー取付

リアのダンパー取付はバンパーを完全に外しての作業になります。封印で外せないリアナンバーを上手く除けながら下方向にバンパーを引き抜くように取り外すので、傷付けないように細心の注意が必要です。昔の日産車のようにリアナンバーを跳ね上げられるようになっていればラクで良いのですが…
まずはこちらの部品がブラケットと干渉するので、付属の型紙を目安に干渉部を切除します。

スズキ スイフトスポーツ ローダウンスプリング・パフォーマンスダンパー取付

こちらがブラケットと先程加工した部品の取り付け後の写真。取り付け穴は純正状態で車体に開いているものを利用するので、車体側の加工は特に必要ありません。

スズキ スイフトスポーツ ローダウンスプリング・パフォーマンスダンパー取付

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ダンパー本体を仮付け。こちらも映える位置にステッカーを貼り付けます。

スズキ スイフトスポーツ ローダウンスプリング・パフォーマンスダンパー取付

スズキ スイフトスポーツ ローダウンスプリング・パフォーマンスダンパー取付

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ダンパーの本締めはタイヤを取り付け接地状態で行います。フロントショックはジャッキで持ち上げて”疑似1G”で締め付けましたが、接地後再チェック。

スズキ スイフトスポーツ ローダウンスプリング・パフォーマンスダンパー取付

最後にアンダーカバーやリアバンパーを取り付け、作業完了です。
適度なダウン量でなかなかいい感じなのではないでしょうか?

対象車両情報

初年度登録年月令和5年メーカー・ブランドスズキ
車種スイフトスポーツ

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オレンジモータース
認証工場:第1-3072号

国産車・輸入車を問わず、メンテナンス&車検の実施できる設備が充実。

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創業年
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