【スズキ　ラパン】【エアコンの冷房が効かない　コンプレッサ、エバポレータ、エキスパンションバルブ交換】｜車検・点検・修理のグーネットピット

エアコンの冷房が効かないということで、まずは原因を調べるところからです。
コンプレッサの状態が悪いことはわかりましたが、それ以上に故障に関わっていると考えられるのは、エバポレータからエアコンガス（冷媒）が漏れていたということでした。
冷風が作られる仕組みを簡単に説明します。取り入れた空気の熱が冷媒に奪われることで冷えた空気になるのですが、冷媒が熱を奪うのは、液体から気体へと蒸発するときであり、冷媒を高圧の液体にしてやる必要があります。コンプレッサーで気体の冷媒を圧縮して高圧気体の冷媒にし、最終的に高圧液体の冷媒をエキスパンションバルブ、エバポレータで気体にするという段階があります。この冷媒の状態変化によって空気の持っていた熱が冷媒に移動するわけです。
不具合のあるお車は、コンプレッサの動作が悪いため冷媒が圧縮されず、さらにエバポレータから冷媒が漏れていました。そのため冷えた空気が出なかったのでしょう。
エキスパンションバルブはコンプレッサ、エバポレータがおかしいため一緒に交換するのがマストです。

エバポレータ、エキスパンションバルブは、車内のパネルを外していき、かなり奥深い位置にあるので、交換に非常に時間を要しました。写真を見るとわかるように、黄色いオイルが染みていて、エアコンガスが漏れているということがわかります。
コンプレッサ、エバポレータ、エキスパンションバルブを交換して、エアコンガスを注入したら修理は完了です。
ご依頼していただきありがとうございました。またのご来店心よりお待ちしております。

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