BMWミニ｜車検・点検・修理のグーネットピット

今回のお車はBMWミニ　クロスオーバーです
車検で預かりましたので進めようかと思いましたが、緑色の液体が…

冷却水漏れがありますので整備を進めます。
漏れ跡がある程度では車検は通るケースが多いですが、このように大量ですと当然通りません。
さらに、冷却水が無くなればオーバーヒートなどの故障につながります。

エンジンルームは見ての通りぎちぎちです。
どんどん外していきます。

ここまで外してもまだ見えません。
ここからは冷却水のホースを外していくのですが、計6本あることに加え狭すぎて工具が入りません。
さらにはハーネスや配線が邪魔でなかなか外れません。
クロスオーバーは特に狭いです。

やっと漏れ箇所が特定できそうです…
予想はしていましたが、やはりサーモハウジングからの漏れでした。
初めての整備ですので、ここまでですでに二時間半経過しています…

見えました、
これがサーモハウジングです。10ｍｍボルト３本で固定されています。

ホースを固定しているホースバンドですが、さすがイギリス車。整備のことを考えていません。
真下にはトランスミッションがありますので真上からの作業になるのですが、
このホースバンド、なぜか真下に向かっていたりエンジンに向いていたりと意味の分からない固定のされ方でした。

そんなこんなで外せました。
3時間半かかっています。
組みつけより取り外しのほうが難しいとはいえ、時間がかかりすぎました。

漏れ箇所の特定と行きたいところですが、ヒビが入っているや固定ボルトの締め付けが弱いなど漏れて当然の状態でした。
いくらガスケットなどを使用しようが相手は液体です。さらには高圧高温なのですぐに漏れてきます。

さて今回交換するサーモハウジング。
あまりに漏れるので構造の変更がされています。
サーモハウジングだけの交換では終わりませんでした。

水温センサーの付け根部分。
ここからの漏れも確認できました。
かなり前から漏れていたため、カビ？苔？のようなものが…

ホースは交換となります。
漏れてから時間がたっていますのでホースがぶよぶよになっているためです。
水温センサーの固定箇所が消えたため、その分ホースが伸びています。

取り付けの前に清掃します。
冷却水が漏れたままだといずれ乾くとはいえかなり甘い匂いがします。

取り付けます。
ホース類も復元していきます。
金属バンドは「上向きに」固定します。
次やるかもしれない方のために考えて取り付けましょう…

水温センサーが１個タイプから２個タイプになったらしいので取り付けます。
どっちがどっちかわからなくても、カプラーの形が違いますので大丈夫です。

この後抜けた分の冷却水を補充、エア抜きをして作業完了です。
取り外しに４時間。組みつけに１時間。エア抜きに30分でした。

エア抜き専用バルブがありますが、狭いため断念しました。
オイル交換などは次の投稿で紹介いたします。


エンデバー株式会社では、車検や法定点検、一般整備や故障修理、洗車、コーティングなど幅広く承っておりますので、是非お問い合わせください！

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