F54/Mini Cooper S/バッテリー交換｜車検・点検・修理のグーネットピット

今回、ご入庫のF54/MiniCooper Sですが、「自宅駐車場で突然エンジンが始動出来なくなった」とご連絡を頂いたのですが、お話を聞くと、どうやらバッテリーの消耗が原因の様です。

「昨日まで普通に動いていた」との事ですが、バッテリーに良くある「突然死」が起った様です。

特に現在は電装部品の負荷やアイドリングストップにより、バッテリーへの負担が多く、
そのために、欧州メーカーは従来のバッテリーからAGM規格へのバッテリー使用を指定しています。

AGMバッテリーは充放電能力に優れているため、長期間安定した能力を発揮する反面、限界まで頑張って突然終わってしまう傾向が有ります・・・

とは言え、予兆は判断し難いですが、予めバッテリーの状態を把握する事は出来ます！

バッテリー診断機を使用しバッテリーの状態が測定出来ますので、
一年から半年に一回は定期的に、バッテリー診断機での測定をお勧め致します。

当店では、国産車向けに国産GS YUASA製のバッテリー診断機と、
輸入車向けには、米国MIDTRONICS社製のバッテリー診断機を保有しております。

さて、お客様が自身の任意保険でロードサービスを利用されて、
当店までMiniがレッカー搬送されて来ました。

現場では何とかジャンプスターターでエンジン始動ができたものの、
多少の充電では蓄電出来ない程、バッテリーの状態は劣化してしまった様です。

バッテリーの在庫は有りましたので、早速交換作業を始ます、
この型式のMiniのバッテリーの規格サイズはLN4-AGMとなります。

バッテリー格納場所はエアクリーナーボックスの上側です、
赤いキャップが見えますがこれがバッテリーの＋端子のカバーです。

さて、カバーや固定部品を少々分解して行きます。

バッテリーの上に有るカバー類を外していくとバッテリー本体が見えてきます。

バッテリーの固定金具等を外すのに邪魔になる、
エアクリーナーボックスをフリーの状態にしておきます。

バッテリーを納めている隔壁と、バッテリー底部にある固定金具を外します。

古いバッテリーを取り出します。

新しいバッテリーを格納場所へ入れますが、結構な重量ですので、腰がキツイですねｗ

各部＋/－端子とバッテリーからの水素ガス（劣化したバッテリーは硫化水素ガスを発生）を逃がすためのチューブを確実に取り付けます。

外したカバー類を元に戻して終わりですが、最後にバッテリーを交換したことを、
車輌に認識させる、バッテリーリセットを行います。

これを怠ると後々不具合が出てきますので、必ず設定を行います。

こちらは診断テスタを使用し、バッテリーリセット設定を行って終了となります！

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