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Ｉ様の愛車ハスラー。かねてより相談を受けていたのが、「走行中のハンズフリー通話が、車の騒音で聞こえない」と言う物でした。また、音楽やラジオも爆音で聞くことになっているとの事でした。
デッドニングを行う事で改善を見込めますが、ハスラーに行った実績がなかったので、強くお勧めできずにいました。
しかし今回、Ｉ様が思い切ってやってみたいとの申し出があったので、デッドニング作業を行わせて頂きました。

参考までに施工前のｄｂ（デシベル）を簡単に測定してみました。
あくまで参考値なので、環境や状況でかなり変化すると思います。

ハスラーで測ってみた騒音指数（I様調べ。８０００円くらいの測定機貸出）
〇停車時　51.9db
〇街乗り　59.4～70.6db（道路状況に左右される）
〇高速走行　74.1db（80~90km/hくらい）

騒音体感表で見比べてみると、確かに少しうるさめのようですね。



それでは、デッドニング開始です。

普通の状態がこれ。
この内装を全部ひっぺがしていきます。

シート等がはずれました。

天井もひっぺがしましょう。
天井はカバーがあるだけです。

やっとなにもなくなりました。

まずは天井から。
制振材を張ります。
天井は鉄板の下に内装が貼られているだけなので、かなり音を拾います。
雨の日に軽自動車にのっていると、雨音のバチバチ音が凄いと感じないでしょうか？
あの音の緩和はかなりのものになると思います。

さらに吸音材をはりつけていきます。

音が漏れそうな大きな穴もふさいでおきます。

さて、次は床です。

音は空気の振動なので、振動が漏れてこないように目立つ穴をふさぎました。
主にロードノイズの減衰とボディーの制振が期待できます。

お次はドアです。
ドアに関しては、静音に加えて音響アップの効果が期待できます。
特に低音に関しては大きく変わるはずです。

簡単に説明すると、スピーカーの表と裏では逆の振動が出ていて、それが回り込んであたってしまうと、音を打ち消してしまい、本来出ているはずの音が消えてしまいます。それを防ぐために、スピーカーは箱に入っています。

ドアスピーカーはこのように着けられています。
作業を行えるるよう、いたるところに穴が空いています。
これをふさぐことで、スピーカーの箱と同じ効果を作ります。
もちろん今後のメンテナンスは行いにくくなりますが、当店でうけもつので問題ありません。

これで一通りのデッドニング作業完了です。
車をもとに戻して、Ｉ様にお返しします。

後日、あらためて騒音を測定してもらった数値を、参考までに載せておきます。

停車時　45.8db～47.2db
アイドリングストップ時　36.2db
40km走行時　56.8~64.2
50km走行時　60.0~64.2db

お客様の感想としては、ロードノイズは大きく削減されて、ハンズフリー通話や音楽は非常に聞きやすくなった。エンジン音が大きくなった時に音が目立つ感じだ。

と大変喜んでいただけました。
効果があったようでうれしいです。

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