タント（LA600S）のロアボールジョイントダストブーツ取替｜車検・点検・修理のグーネットピット

今回はタント（LA600S）のロアボールジョイントダストブーツの取替です。
年の瀬も近づいてきた頃、ユーザー様より、『タイヤ交換（ノーマル⇒スタッドレス）を近くのスタンドでやってもらったら足廻りのゴムが破れてるから直したほうがいいって言われたんで診て』とのことでしたので、確認したところ写真のようにロアボールジョイントダストブーツが破れてグリスが飛び出していました。

車検まであと半年、おとなしくしてればとも思いましたが、年末に遠出する予定があるとのことでしたので、預かり修理することになりました。
まず、タイヤを外し、ロックピン及びナットを外します。

次に外したナットの代わりに幅広（厚みのある）のナットを座面から少しだけ浮かすくらいに付けます。これはプラーをセットする際にボールジョイントのボルト部分に負担が掛かる為、ボルトを潰さないようにする為です。

続いて、ブレーキキャリパの下側ボルトを外しキャリパを上側にずらします。
これはプラーをセットする際にキャリパが邪魔になる為です。

さて、いよいよプラーをセットします。

上の写真のプラーの爪の下のナットと座面の間に隙間があるのがわかると思いますが、下の写真ではプラーのボルト部分（手前に見えている）を締めこんだことで、ボールジョイントとナックルの勘合が外れ、その隙間が無くなっているのが確認できると思います。

次にプラーとナットを外しボールジョイントをナックルから切り離します。

次にボールジョイントのダストブーツを交換します。
写真はブーツを外して汚いグリスを拭ったところと新しいグリスを塗り新しいブーツを取り付けたところです。

後は復元して、ハンドルを左右に切り異音がないことを確認して、左も同じように交換後、タイヤを取り付けて試運転して違和感が無いことを確認すれば完成です。
ユーザー様にもこれで年末も安心して遠出できると喜んでいただきました。
今年もご用命ありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。

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