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ドライブシャフトブーツ交換

ドライブシャフト交換の理由についてご説明します。

ドライブシャフトは、エンジンの力をタイヤに伝え、車を走らせるための非常に重要な部品です。人間の体で言えば、**関節を持ちながら動く「腕や足」**のような役割を果たしています。

交換が必要になる主な理由は以下の2点です。

1. 異音の発生と走行の不安定化（機能の異常）
ドライブシャフトの先端にある関節部分（ジョイント）は、スムーズに動くために専用のグリスで潤滑されています。この関節部分に異常が出ると、走行に大きな影響が出ます。

異音の発生

特にハンドルを大きく切って曲がる際や発進時に、タイヤの付近から「カタカタ」「コトコト」「ゴリゴリ」といった異音が聞こえる場合、ジョイント内部の部品が摩耗しているサインです。

振動の発生

発進や加速時に車体全体が小刻みに揺れるような振動を感じるようになることがあります。

異音や振動を放置すると、さらに摩耗が進み、最悪の場合、**走行中にシャフトが破損して車が動かなくなる（走行不能）**という非常に危険な状態になります。

2. ゴムカバー（ブーツ）の破損による内部損傷
ドライブシャフトの関節は、**「ドライブシャフトブーツ」**というゴム製のカバーで保護されています。

ブーツの役割

内部のグリスが漏れるのを防ぐ。

外部から水や砂、ホコリなどの異物が侵入するのを防ぐ。

破損の危険性

ゴム製のブーツは経年劣化や走行中のダメージでひび割れたり、破れたりします。

ブーツが破れると、中のグリスが飛び散り、代わりに水や異物が関節内部に侵入し、部品の摩耗が急速に進みます。

点検の結果、すでに異音やガタつきが出ている、あるいはブーツの破損が確認され、内部に損傷が及んでいる可能性が高い場合は、安全のためドライブシャフト全体の交換が必要となります。