エンジン不調　三菱　コルト｜車検・点検・修理のグーネットピット

「アクセルを踏んでも加速しないし、信号待ちでエンジンが止まったから見てほしい」
そんな一言から舞い込んだお仕事がありました。
お客様からお話を詳しく伺うと、症状は一度きり。症状が出た時も一度キーオフにするといつも通りにエンジンはかかるし走行も可能になったとの事。
大きなトラブルの元かもしれないと思い、専用機器による車両診断を行うことにしました。

しかしその前に機械的な部分の確認もしっかりと行います。
エンジンオイル量OK
冷却水漏れなしOK
プラグも問題なし
機械的な故障ではないものの、エンジンチェックランプも点灯していません。
ですが、一度起きた電子的なトラブルはエンジンECU(コンピューター)に記憶されているので車両診断機によって読み取りを試みてみましょう。

。。。。。。。。。。。


出ました。

気になるコードが２つあります。
U1100　エンジンCANタイムアウト
U1128　メーターCANデータ異常

まずは三菱独自の電子制御システムETACS(エタックス)についてですが、
こちらはオートヘッドライトや、車速感応式フロントワイパーなど、ドライバーにとっての快適装備、イモビライザーやキーレスなどの制御を司る車両システムです。

２つのエラーコードはそれぞれ関連性があってフラグが立っているのですが、おそらくエアコンを付けた際に、本来ならアイドルアップの為に燃料噴射量を増やさないといけないのですが、それが何らかの原因で一時的に上手くいかずエンジンCANタイムアウト、同時にETACSもCANデータ異常というフラグが立つ。
エンジンからすれば燃料が足りずアイドリングを維持できないためにエンジンストール。

と、アタリをつけました。
ですのでエアコンシステムのどこかに異常があるのだろうということは判ったのですが、
残念ながら当店ではこれ以上の作業は困難であると判断したため、お客様にディーラーでの再度点検をオススメさせて頂きました。
お客様をお見送りし、少し悔しい気持ちでいたのですが、数時間後、お客様がお戻りになり、「ディーラーで聞いたら兄ちゃんの言ってた通りだったよ！直してくれたのはディーラーの人だけど兄ちゃんのおかげで助かったよ！」
とのお言葉と笑顔を頂き、とても心が晴れ晴れとした一件でした。

お車で気になる症状があればスタッフがお伺いしますのでいつでもお任せください！