フィアット５００　ミッション不良　不動　クラッチ交換 ｜車検・点検・修理のグーネットピット

桑名市のT様のフィアット５００の入庫です
ミッション不良でギヤ入らずで不動、しかも異音ありで異臭もありということでレッカー搬送されてきました。

中古車で１カ月くらい前に購入されたそうです。
かなりの激安で購入したという事でオーナー様もその辺りは割り切っておられ、安かったから仕方ないという事で納得してみえました。

レッカーから降ろす際にすでにすごい異音
ギャラギャラーと耳を塞ぎたくなるようなけたたましい音です。

リフトに入れる際も異音はもちろん、異臭もすごい
クラッチが焼けて白煙も上がっている
これはひどい( ﾟДﾟ)

ピット内がクラッチの焼けた臭いで充満してます。

オーナー様からもうダメなの分かっているので、とにかく交換しちゃってくださいと言われているので、すぐに作業に入ります。

じゃあ気合い入れてミッション降ろしていきますよ。

ミッション降ろしました
ミッションを降ろしても異臭が凄い。
ミッションケース内はもう破片が散らばって大変なことになっています。

案の定ベアリングはバラバラ
原型がないです。
木っ端微塵に大破ですね

クラッチカバーもベアリングが押し付けられて焼けてしまい変形している
クラッチディスクはどんな状態かというと

意外にもツルツルではなかった
距離的にもう少し酷いのかな？って思っていたがそうでもなかった。

クラッチカバーを写真撮ってみた
この削れている部分がベアリングが押し付けられているところ
当然ベアリングが大破しているので、抵抗値が上がり焼けてしまう

新しいクラッチディスクと、クラッチカバーを取付
比べてみると全然違いますね
新品なので当たり前ですが。

たまにクラッチ中古じゃダメですか？とか質問をされますが、オーナー様が了承してくれれば別に中古でもいいんです。
でもすぐにダメになりますからね。
そうするとまたクラッチ降ろして作業しなくてはいけないので工賃仕事になりますからオーナー様にとってはかなり損ですよ。と説明すると皆さん納得されてますね。

ベアリングも新品に交換。
クラッチフォークも交換です
あれだけベアリングが酷い状態だったので、熱でクラッチフォークも変形していると大変ですからこういった状態の時は呼応関した方が得です

あとはデュアロジックオイルを交換してミッションを組み付けていきます
ミッションオイルも交換してテスターにてキャリブレーションをします

そして試運転
う～～～ん　先ほどまでの異音が嘘のように静か
スムーズに変速して快適です

作業完了でオーナー様にお返し、オーナー様曰く「このクルマ本当はこんなにも乗りやすかったんだ」嬉しい一言(*'▽')

そうなんです。もともとはそんなにも快適なクルマだったんです
今後も大切に乗ってくださいね

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