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2014年11月01日 18:03カルディナ エンジン破損 載せ替え
事故で入庫の平成10年式カルディナ(ST215G)の修理が終わり、洗車をしようと動かした時、大きな音と共に大量のエンジンオイルが床に広がりました。
リフトアップしてみるとオイルパンからコンロッドが顔を出してます。
お客様にご説明して中古エンジンで載せ替えとなりました。
エンジンを降ろしてみると、シリンダブロックにも大穴があります。
分解して原因を推察しました。
まずピストンが下死点時にコンロッソとクランクを繋いでいるボルト①が折損。
そのまま上死点まで行った時にボルトが片側無い為、ピストンが傾いてシリンダヘッドと衝突。
これを繰り返した為ピストンに亀裂が入りコンロッドと分裂。
その勢いでシリンダブロックを突き破り、暴れるコンロッドを支えてた残りのボルト②も折れ(頑張ってた証拠に曲がってます)、自由になったコンロッドがオイルパンを突き破ったのではないかと考えます。
3S-FSEを載せているコロナ・ビスタ・ナディアはコンロッド取付ボルトの強度不足でリコール対象になってますが、残念ながらこのエンジンは3S-FEなので対象外だそうです。
お客様にはお気の毒としか言いようがありません。
エンジンも若返ったことですし、これからも乗り続けて頂ける様願ってます。
対象車両情報
初年度登録年月 | 平成10年 | メーカー・ブランド | トヨタ |
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車種 | カルディナ | 型式 | E-ST215G |