スカイラインGTR　キャリパー交換（ブレンボ）｜車検・点検・修理のグーネットピット

第2世代と呼ばれるモデルのスカイラインGTRのご入庫です
GTRの復活から２代目のR３３モデルになります
外見からニスモフロントバンパーやローダウン、ホイールインチアップとお車好きのオーナー
さんとお見受けいたします。
ヘッドライトが通常ライトなので前期モデルですね（後期はプロジェクターライトと呼ばれるタイプ）
当社に来店されるお客様の息子さんが県外でお使いのお車です

今回は、別の修理でご入庫頂いており、部品の入手に時間がかかる為お預かり期間が１ヶ月
程になる為、車検時にオススメにした作業をお預かり期間中にしてしまおうって流れです
そこでタイトルにもありますが、ブレーキの本体、キャリパーです。
前回のご入庫の際にブレーキの取り付け部分に難があり交換を提案しておりましたが
高額なパーツの為、先送りされておりました

今回の対象はコレ！
brenboって書いてありますが、イタリアのメーカー！
なんかイタリア製って聞くだけで高そうです。
フェラーリやポルシェなどにも純正採用されているほど高性能なブレーキです
ブレーキの性能は大きさに左右されます。
ブレーキローターと呼ばれる銀色の円盤の部品
ブレーキキャリパーと呼ばれるブレーキの本体（今回は黒いメーカーの名前が書いてある部分）
令和の現在ではコレと同等の性能のブレーキって多く存在すると思いますが、２６年前では
画期的なサイズでした。
マイナス２１秒ロマンといって前モデルのGTRからサーキットでのタイムを縮めたというフレーズ
がありますがその大きな一端をブレーキの性能が担ったと言われるほどです

そのブレーキのロータですが直径324ミリあります
前モデルより２８ミリの大型化されており、ホイールも１７インチが標準装着されました
さてさて、このブレーキは名前はブレンボですが、住友電工ブレーキシステムズという日本の会社がブレンボよりライセンス製産しておりメイドインジャパンです
通称スミンボなどと呼ばれる場合もあります。
イタリア製でないにしろ開発したのはイタリアブレンボ社、決して安くはなく
令和の現在でも高額で流通しています。
その為、車検の時から数ヶ月間お客様が中古を探しておられました。
ちょうどエアコンの修理のご依頼で雑談している時に、中古でかつ必要な右側があったので
即購入され持込みされる流れになりました。

とりあえずブレーキキャリパーは固定ボルトが２本とブレーキの配管が１本と意外と簡単にはずれます。
外した部品の写真がコレですがお気づきになるでしょうか？
写真右側の取り付けのネジ穴にかなり山の潰れがあります
車検時に取り外そうとして、あまりの固さから正常と判断出来ず交換を提案しておりました。

ネジ穴のアップの写真
さすがにブレーキでこの状態は危険です。
しっかりとした固定が維持できず、緩んだり万が一でも外れたら一大事になってしまいます

取り付けボルトの新旧比較
左の２本が取り付けられていた物
真ん中寄りのねじ山が潰れているのがハッキリ解ります
右側２本が今回、新品を調達した物です。

取り付け中の画像ですが、取り外しと同様で固定ネジ２本とブレーキ配管の取り付けです
写真が少しぼやけていてスミマセン。

キャリパー固定後ブレーキパットを元に戻してブレーキ配管を取り外しているので
エア抜き作業を実施します。配管内に空気が入っているとブレーキペダルで発生させた力がブレーキキャリパーまで伝わらず、ブレーキが効かないことになってしまいます。

ここでイタリア魂の発揮でしょうか？オイルの抜き出し口のボルトサイズが国産のサイズと合いません。通常は工具のサイズが１０とか８なのですが、１１と特殊です。
外産車にはよくあるサイズなので工具は手持ちです。
エア抜きが完了したらホイールを取り付けて完了です。
エアコンの部品の納期が約１ヶ月あるので工場外で保管となります。
エアコンの作業実績も良かったら覗いてみてください。

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