シトロエン・プジョーのホイールボルト　よくある間違い｜車検・点検・修理のグーネットピット

もう今週末からゴールデンウィークですね！
当社は５月１日から５日までお休みさせていただきます。
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ダットマス　ホームページ　：　http://www.dattmas.com/

さて本日の作業ですが、ご入庫いただきましたのはシトロエン　C3プルリエルです。

またバタバタとしているウチにシャッターチャンスを逃してしまいました。
なので、参考写真でお願いします。
お客様のプルリエルはクレームパルテノンと言う白色。
このカラーは正規車両の中でも後期タイプに設定されたカラーでした。
しかも、実際に日本に入ってきたのは１０台あるかないかだと思います。
後期に変わって４か月くらいで導入停止になりましたから。

今回ご入庫いただいたのはホイールバランスを取ってほしいとの依頼でした。
最近タイヤをオートバックスさんで購入されて、組み換えてもらったのはいいんだけど、
このプルリエル純正ホイールはセンターのハブの部分が穴開いてないんです。
古いシトロエンのホイールってそういうの多いんですよ。
エグザンティアとかもそうでしたから。
で、そういうセンターに穴が開いてないのは普通のホイールバランサーではバランスが取れないので、
専用のアタッチメントを付けないといけないんですが、国産車や社外ホイールにそんな面倒な仕組みのホイールは
無いので、ほとんどの所はアタッチメントがありません。
なので、当社で改めてバランスだけ取らせてもらいました。
ここまではよくあることなのでいいのですが、
ホイールを車から外そうとホイールボルトを見ると、
社外ホイール用のボルトが着いてます。
純正ホイールなのに、純正ボルトじゃありません。
しかも形状が違います。長さも純正より短いし、テーパーボルト（接地面がすり鉢型になってるもの）で
留める力がしっかりと伝わりません。

分かり易い画像があったので拝借してきました。
この画だと正解の状態です。

シトロエン・プジョーのアロイ用ホイールボルトは、古いアロイなら平面座、C2・C3・C3Pのようなだいたい２００３年以降の車両なら平面座とテーパーの組み合わせです。
これがシトロエン・プジョーでよくある間違い。
主に国産車ばかり扱ってる方やお店がやられる間違いです。
輸入車を扱った事のある人やお店なら輸入車は変わったモノが多いのを知ってらっしゃるので
聞いたり調べてから作業にとりかかりますが、国産車しか扱ったことの無い人やお店では
「違っている」という概念自体がないので「車はみんな一緒」の括りで作業されます。
そして壊れてないモノを壊されたり、正常だったものを異常が起きる要因を作ったりと余計な事をしてくれます。

左のテーパーボルトは実際についてたモノとは別のモノですが比較参考に並べてみました。
右が純正のホイールボルトです。
シトロエン・プジョーのホイールボルトは特殊なタイプです。
テーパーの部分と平面座の部分とあります。
ですので、こちらの純正ボルトであればスタッドレス用に用意しているスチールホイールにも適用できますが、
左のテーパーは平面座の純正ホイールには使えません。
この間違いによって起きる事は「ホイールが外れる」です。
ウチでは過去に、国産ディーラーで中古のC3を買ったユーザーが、左フロントのホイールが走行中に外れて事故をし、
その修理で入庫された事例があります。

お客様の大事な車、どこでメンテナンスしてもらうか
それによって大きく変わりますよ。