日産　NV100クリッパー　DR17V　エアコン不調　コンプレッサー隙間調整　故障診断　冷たい風が出ない｜車検・点検・修理のグーネットピット

本日は軽バンやスズキ車によくある事例を紹介します。NV100のクリッパーはDR64V、17Vはスズキ車のOEMでスズキのエブリィとほぼ同じ車です。

今回はエアコンが効かないとのことで入庫しました。
エアコンの故障はいろんなパターンがあり故障診断も知識と経験が正確な診断につながります。

エアコン故障は一つ原因あったとしてもそこにとどまらずそれに至った経緯やその故障でどこに影響をもたらすのかを考えるべきです。もちろん車両の使い方や費用予算などもありますので、全部を含め整備の提案をさせていただいてます。

今回の故障原因はエアコンコンプレッサーの不調です。
エンジンかけ始めはエアコンは効くがしばらく走行していると効かなくなったりする。

原因はエアコンコンプレッサーのクラッチ摩耗による隙間大。
コンプレッサーの構造には常にエンジンの動力でまわっているプーリーがあります。だがそれだと常にエアコンが効いてるような感じになって燃費も悪くなります。そこにスイッチなどでクラッチを介してオン・オフができるようになっています。

クラッチをつなぐ時磁石で引っ張って繋いでいるが、そこの隙間が大きいと磁気が届かず吸引されないです。

スズキ車などはその隙間の調整ができるように調整のワッシャーがいくつか組まれてます。取り外す前にしっかり測定し、どれぐらいのワッシャーで調整をするのかを考えます。

今回は　0.7mmー>0.3mmに調整しました。
わずかな差なんですがこれでコンプレッサーが動くようになります。

ここで注意！
今回はこの車両はもう車検満了日が近く、乗り換えの予定があるお客様でした。あと23ヶ月使えれば大丈夫という場合に上記の作業をおすすめしています。または故障診断で診断の一過として使われることもある。

車両の距離や使い方(アイドリングが多いなど）によってコンプレッサーの内部が摩耗していて交換が必要になったり、鉄粉によってエアコンラインが詰まってパイプや他な部品が交換必要になったりと様々です。

エアコン故障は最初から全ての部品を交換すれば、確実で安心できる一番の策なんですが、整備代が高額になったり、期間が長かったりするのでその時の状況に応じて、リスクをなるべく減らして、予算に応じて整備を進めることが重要だと思います。

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