KDH206 ハイエースバン　車検｜車検・点検・修理のグーネットピット

埼玉県川口市山野自動車株式会社です。この度は、トヨタのハイエースバンについて車検のご相談でご入庫いただき、誠にありがとうございました。お客様からは「タイミングベルトとウォーターポンプの交換を希望」とのご相談をいただいておりました。さっそく車検点検を実施したところ、ウォーターポンプに水漏れが見つかりました。このままではエンジン冷却機能の低下につながり、最悪の場合エンジンのオーバーヒートが発生する恐れがある状況でした。そのため、事前のご相談内容に基づき、タイミングベルトおよび関連部品の交換作業と、ウォーターポンプ交換を行うことになりました。

まず、今回の作業ではエンジン部分に重点を置いて整備を進めました。タイミングベルトの交換に伴い、タイミングベルトテンショナープーリー及びタイミングベルトオートテンショナーの交換を行いました。これらの部品はタイミングベルトと連動して動作し、エンジン全体の駆動に大きな影響を及ぼす部分になりますので、劣化による故障を未然に防ぐため交換を実施しています。同時にウォーターポンプの交換も行い、その際、新しいクーラント液（SLLC：スーパーロングライフクーラント）を充填しました。このクーラントは冷却性能を維持するだけでなく、エンジン内部の腐食を防ぐ役割も担っており、より長期間使用可能なものを選びました。

さらに作業を進める中で、ファンベルトの交換も実施しました。このベルトはエンジン稼働中にオルタネーターやエアコンなどを駆動する重要な部品であり、劣化が進むと異音や機能低下が発生する可能性があるためです。また、エンジンオイルとオイルエレメントの交換も行い、エンジン内部の潤滑性や清浄性を最適化することで、エンジンの寿命を延ばすことを目指しました。

作業工程としては、まずエンジン周辺部品の取り外しからスタートしました。必要な部分を分解した後、各交換部品を取り付け、最終的に全体の調整と点検を行いました。適切な工具を使用し、慎重に作業を進めることで、お車の性能を最大限引き出せるよう整備しました。また作業終了後には再度エンジンを始動し、動作確認を念入りに行っております。

作業の結果として、タイミングベルト周辺およびウォーターポンプからの水漏れはもちろん解消され、全体の駆動がスムーズに行われていることを確認しました。また、エンジン周辺の性能改善を体感できるようになり、問題なく安全に利用していただける状態となりました。