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以前は効いていたエアコンが全く効かなくなったとの事で修理をさせていただきました。
タイミングベルトカバーの中からオイルが漏れているとのことで、その辺も一緒に実施しました。
前回確認した時は低圧・高圧の数値が明らかにおかしかったので、中が詰まっていると思われます。


とりあえず沢山外します。

これが今回怪しんでいた、エバポレーターのユニットです。

多分、エキスパンションバルブが詰まっているのでしょう。

エキパン高圧側には錆のようなものがありますね。たぶんこれが詰まりの原因です。
では、錆はどこからやってくるのでしょう。。

２つの圧力スイッチの中が錆びていました。清掃したら中から錆の粉が。。
電動ファン作動用の圧力スイッチは汎用品すら全く見つかりませんでしたので、念入りに清掃して組付けることにしました。今後異状が出るならコンプレッサー連動にしてもいいかもですがそれもそれでこの車の構造的に微妙なんですよね(*_*;

エバポレーターも古くなると腐りが出てガス漏れする可能性があるので交換しました。新品めちゃ探しました。

エバポ・エキパン共に新品を付けていきます。勿論、ＯリングもR134a用に交換です。

極力、もともとの組付けぽくスポンジ等も丁寧に復元していきます。

ブロアとの接続部分の隙間埋めのスポンジも経年劣化でボロボロです。

丁寧に復元します。

配管・コンデンサー等は個別にフラッシングを実施。

コンデンサー内の鉄粉です。コンプレッサーが焼き付いたりしたら大量の鉄粉が配管内に回るので運が悪いとエキパン詰まりをおこしてしまいます。
コンプレサーが焼き付きなどで壊れてリビルトのコンプレッサー等に替えた際は、内部フラッシングとレシーバータンクは交換したいところなのです。

R12のバルブからR134aのバルブに交換。

最後にガスを入れて終了。R134aはR12よりガス圧が高いので気を付けなければ入れすぎてしまいます。
補充後はキンキンに冷えるようになりました。

オイル漏れはクランクシールからでした。２年ほど前にタイミングベルトを交換している様なのですが、恐らくカム・クランクシールは交換されていません。このような事が起きたら、またすぐにタイミングベルト交換と同じ作業をしないといけません。費用もかかります。本当は同時交換がベストですね。

写真ピンボケしてますが・・・クランクシールから漏れた跡がありますね。

カムシール２か所、クランクシール１か所交換しました。

ラジエターホースも外したので、予防的にサーモスタットも交換しました。

これでガレージも汚れることなく、クーラーの効いた快適ドライブを楽しめるのではないでしょうか;D

より、良好な状態を維持しつつ整備する為、頑張ってマニュアルも手に入れました(◎_◎;)




旧車の整備はマニュアルも部品も手に入らない状態から勉強して１部品１部品復元していく事もあるので、現行車のような作業スピード・費用では全くできない、見積りすらできない場合が多々あります。初めてのご依頼の際は、まずお客様との対話からとなりますので場合によってはお断りさせていただく事もあります(..)

【白石輪業自動車整備工場】

住所：〒861-5264 熊本県熊本市南区白石町４１５

営業時間：8:00～18:00

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