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ご覧いただき有難うございます。　本日はエアコンが効かなく曇りが取れないというお客様のハイゼットダンプの御入庫です

早速診断していきます。

まずは症状確認エアコンマックスで２５．２度でした。まったく効いておりませんね。冷たい風が出ないうえに風がかなり弱いです。まずは診断とクリーニングをかねてガス回収と規定量充填します。

こちらはこの車のガス規定量です３００グラム。温度を測って風の出具合を確かめましたら、ガス回収してみます。

回収できたガスは基準値３００グラムに対して４０グラムです。この後真空引きをして規定量のガスを入れてこれでようやく点検出来ますね。

ガス充填後の温度です。温度は１６．７度　。内部詰まりを疑います。ガスは規定量の３００グラム入れてあります。スナップオンPS134PROにてバックリターン洗浄します。この機能はエアコン配管内部を洗浄できる機能です。

写真は2セット目で抜けてきたオイルです。この時点でコンプレッサーブローを強く疑います。オイルの色は無視しても透明感がありません　経験上ほぼ全取り換えになりそうです。

早速配管を外して点検します。

結果はずばり予想的中で残念ながらサイクル内全体に鉄粉がまわっています。

写真は高圧配管を外してパーツクリーナーを配管内に吹いたところです。こうなってしまっては機械で洗浄は無理です。取り切れません。ブローしたコンプレッサーの鉄粉がエアコンサイクル内全体にまわっているとういうことになります。このままコンプレッサーだけ交換してもまたすぐ詰まります。お客様にご相談したところまだ仕事で長く使いたいとのことで修理することになりました。鉄粉が回りこんだエアコンはほとんどのパーツを取り換えることになります。

早速エバポレーターとエキスパンションバルブ交換から取り掛かります。今回の作業で最も時間のかかる作業です。内装をここまでばらさないと交換できません。エアコン修理が高額になりやすいパターンの一つです。

写真はエアコンユニットが外れたところです

こちらが交換したエバポレーターです。

この後ばらしたパーツを洗浄組付けしまして内装側は完成です。

こちらが交換した高圧配管です。よくある　ダイハツ車のエアコンかちかち現象を引き起こす部品です

こちらは交換したコンデンサーです。エアコンガスを冷やすものです。

そしてこちらがこわれたコンプレッサーです。この内部摩耗によりエアコンサイクル全体に鉄粉がまわってしまったようです。交換しました。

以上のパーツを交換させていただきまして。念のため他の配管も清掃しています。最後にスナップオンPS134PROにて洗浄　真空引き　ガス充填　オイル補充　で試乗して終了です。よく冷えるようになり、風量もしっかり確認できて新車同様になりました。今回のケースではコンプレッサーブローによるエアコン主要パーツを多数交換する形になってしまい、修理代パーツ代も高額になってしまいした。こうなる前に定期的なエアコンメンテナンスをすることをおすすめしております。当店ではスナップオンPS134PROにてエアコン内部洗浄やコンプレッサーオイル交換が可能です。冷えの改善も期待できますので壊れる前に是非お勧めします。　この度はありがとうございました。末永くご愛用下さい。

参考までにオイルの新旧です。通常ブローしていないコンプレッサーのオイル（上の写真）は汚れはつきますが透明感は残っております。今回の修理の判断材料はずばりコンプレッサーオイルの透明度無し（下の写真）からの判断です。

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