ニッサンシルビア　LSD　オーバーホール｜車検・点検・修理のグーネットピット

S15シルビア
LSDのオーバーホールをしました。
ドリフト練習会でLSDの効きがが弱くもっと効く様にして欲しいと言う依頼です。
デフはR200、LSDはニスモ製。

ニスモからリペアキットを、
純正部品はサイドベアリング、デフガスケット、サイドシールを取り寄せ。
デフキャリアからデフを取り出し、
現状把握の為イニシャルトルクを計測します。
分解前のイニシャルトルク計測では約5Kから6K。
これでは弱すぎますね。

LSDを分解し部品洗浄。
各プレートの厚み計測をして摩耗度合いを確認します。
次にリペアキットのプレート厚みを計測。
ケースの寸法が基準値内にあるかを確認します。

まずはリペアキット組み合わせで仮組みしイニシャルトルク計測します。
目標値12Kに対し18Kで、これでは強すぎるのでプレートを組み替えます。
手持ちのプレートも使用して組み替えてはイニシャルトルク計測です。
最終的に12Kの目標値になりました。

作業の合間にカバー、磨きました。
見えるとこだけ（笑）

ついでに本体も錆止め塗装

リングギアに張り付いてる汚れや、ネジロックのカスは念入りに落とします。

リングギアを新品のボルトで固定。
規定トルクで締め込みます。

続いてデフケースへの組込み。
新品サイドベアリングを圧入し、
デフとシムデフケースに組込みベアリングキャップを締め込み。

そしてバックラッシュ測定及び念の為歯当たりをを光明丹で確認。

バックラッシュ、歯当たり共に良好ですのでカバーを新品のデフパッキンと共に取付。
新品サイドシールを組込みサイドフランジを挿入して終了です。
車輌は鈑金工場でちょっとした補修中ですので、
戻ってきたら車輌に装着します。

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