ＭＩＮＩ　ライト・ウィンカー類修理・整備｜車検・点検・修理のグーネットピット

前回の続きの投稿となります。
ヒューズを確認するためにボンネットを開けて作業しているとオイルの焦げた独特の匂いがしました。
確認していくとシリンダーヘッドカバーから漏れているようです。さらにそれを調べている最中にブレーキオイルがやけに少ないことにも気付きました。
よく見てみるとマスターシリンダーからかなりのオイル漏れが確認できました。

お客さんにその旨を伝えると、しっかり修理してほしいとのことでしたのですぐに部品を手配し作業にかかります。
まずはエンジンから。

脱着は至ってシンプル。上側のボルトを2本外せばカバーが外れます。

しかし、ここまで掃除するのに時間かかりました！
このヘッドカバーのガスケットはコルクなんですが、取り付けの時にしっかり位置を出しておかないとオイルが漏れるんです。そのためにボンドが使われていました。カチカチになったコルクにカチカチのボンド。そらとれへんわ！って話です。

カッチカチになったコルクとゴムのシールパッキンです。よくへたっていました。

新品のコルクガスケットです。今回は位置出しのために液体ガスケットを四隅に薄く塗り広げて取り付けました。

コルクは締め付けが非常にシビアで締めすぎると割れ、緩すぎるとオイル漏れになるので何度かに分けて締め付けます。

マスターシリンダーです。よく漏れてます。
外していきます。

国産車はマスターシリンダーの中のピストンとカップのキットが部品としてありますが、外国車は基本シリンダーアッセンブリー交換になります。

外してみるとやはりピストン部からオイル漏れしています。

マスターバックがブレーキオイルの漏れにより腐食しかけていたのでしっかり錆を取り、シャーシブラック塗布しておきました。

リザーブタンクは再使用です。下のピンが錆びついて膨らんでいたため取り外しにまた時間を取られました。

取り替え完了です。あとはブレーキオイルのエア抜きを行います。

完成です。試運転でブレーキの効きなどを確認して戻ってきてヘッドカバーの増し締めをして作業完了となりました。

車両が10年や20年経ってくるとこのような配線系の故障が増えてきます。なにかいつもと違ったり違和感があればいつでもご相談ください。故障診断機とともに、MINI専用の診断機も常備してお待ちしております。

御用命ありがとうございました。

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